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| 「妙見につけたら、くるぞ!!」 |
妙見とは中井から見て北西の方向の山。金山の方角。この方面の山に雨が降りだし白くなって見えなくなってくれば必ず中井の地区にも雨が降ってくるとの意味。農作業の時等、慌てて対処したものです。(昭和39年、89才で死亡した祖母から)
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| 「五、七は雨。九が病。八つが日照りで、六つ、四つ時は風と知るべし」 |
特に後半の文句は語呂がいい感じがします。地震があれば何か悪いことのおこる前触れか、昔の者はこの様に考えたらしい。即ち、五(8時、20時)、七(4時、16時)に地震があれば近い将釆、大雨があり今年は洪水があるらしい。九つ(12時)に地震あれば疫病が発生か。八つ(2時、14時)に地震があれば雨が少なく日照でお米が減収になるのか。六つ(6時、18時)、四つ(10時、22時)に地震があれば大風で台風の襲来があるかも。この様な解釈です。
真偽の程はよくわからない。(昭和51年、78才で死亡した母親から)私は子供心に本気で聞いていた。母親は誰から聞いたものか。自分で考えたものではないらしいから。お月さんのなかに餅をつく兎がおるたぐいのものか。
地震のことについてもう一言。子供の時、地震は、大きな、なまずが土の底に居て、時々これが寝返りをうつ時におこるのだと。揺れの大きな地震は頭の上、小さいのは尻尾の上だと、まことしやかに聞かされていた。かなり信じていた。話としては本当に面白い。
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| 雷について(ごろごろ様と言っていた) |
子供の頃、雲の上に雷様の親子がおって、子供があばれて足を滑らし落ちるのが落雷だと聞かされていた。長い間、信じていた。
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