| 2005.02.16 |
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きっと初めて耳にする言葉だと思います。欧米に遅れること相当年(1980年代)やっと日本の医療現場にも登場、待ちに待って一般にも昨年より販売されるようになりました。
どういうことかと言いますと、以前ずるむけの傷は、まず消毒をしてガーゼで覆い,、2〜3日後からは乾かしてかさぶたを作る。そしてそのかさぶたが自然に取れるまでじっと待つ という治し方でした。 これがまったく反対の手法に変わったのです。
まず、傷口のゴミ、異物、肉片をきれいに洗い流す。 今まで使っていた傷に塗るような軟膏、クリーム、殺菌消毒剤は使わない。(どうしても不安な時は、塩化ベンゼトニウムで消毒し、それも水で洗い流す) 出血があれば止血し、ハイドロコロイド素材のパッドをぴったりと貼る。 その後は最大5日間貼りかえなし、防水・防菌性なので入浴もOK。 皮膚1枚ない状態でもあのヒリヒリ感も嘘のようにありません。 もちろん火傷・靴擦れにもいいんです。
密閉されたパッドの中では、体の中から傷を治そうとする因子がいっぱい入った滲出液がでてきて傷の治りを早くしてくれるのです。 そして余った滲出液はパッドが吸い取って白くブヨブヨになりますが。 今までのカットバンは、消毒剤の染み込んだガーゼが傷を治そうとする因子を殺し、傷につかないように吸い取ってしまっていたのです。 (なんてことだ!)
ただ途中で感染を意味する膿が出だした時、またはパッドよりも大きな傷の時には、お医者さまに見てもらって下さい。 もちろん専門医のところにはもっと高度な傷を治す多数のフィルム素材があるので、ご安心を! もちろん寝たきりで床ずれになった時の治療も同様に変わってきています。今回のハイドロコロイド素材や食品を包むラップを使うラップ療法という手法もでてきています。 でも傷の治りにくい方、糖尿病のかたは一言ご相談を。
≪傷の治し方≫ 今までのお手当て方法とは変わったということ、頭の片隅・PCのどこかに永久保存をお願いいたします。
今回登場したパッドは、「バンドエイド」 キズパワーパッドTMという商品名で販売されています。
http://www.jnj.co.jp/consumer/
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