火の見櫓(昭和30年代半ばの建立) / 門脇正彦

そびえ立つ火の見櫓(2005年10月)
火の見櫓
 公会堂脇にそびえ立つ火の見櫓は、現在では災害の見張り番・緊急時の鐘の殴打という本来の役目はなくなっているが、消防団活躍後のホースの乾燥という役目と共に町内放送のスピーカー保持台として活躍している。

 この火の見櫓も公会堂建替えに伴い姿を消そうとしています。

 現在の火の見櫓は昭和30年代半ばごろ建立されたもので、戦時中の鉄材供出により戦後一時期は木製のものであった。

 「現在の火の見櫓の建設には町内で寄附を募り建てたが、戦前の火の見櫓は篤志家による寄贈であって、寄贈者の名前が書かれた名板があったと思う。」大森純一氏談
 
 昭和33年に作成された右の設計図には、3種類(右からA型、B型、C型)のものが記されている。

 火の見櫓の形状からC型の櫓が採用されており、図面よる高さは見張り台の床までが地上9.1m(30尺)となっている。

火の見櫓の設計図( 大森勝氏提供)
火の見櫓の設計図