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2004/05/24 町内にみる"お役所仕事"二題

わが町内会の南西の隅に、だれが見ても「なんじゃ、こりゃ!」という二つの情景がみられます。

  その一つがこの用水です。

田んぼの中を横断していた昔ながらの「小川」イメージの用水路(約83メートル)は、コンクリート製品の大型U字溝を連ねてガッチリした用水路に改修されました。平成8年ごろのことです。

施工業者は忘れましたが、発注者は紛れもなく岡山市(農業施設課)です。

施工後まもなく、な、なんと用水の底面が隆起してきたのです。中央部付近の隆起が最も大きく、両端に比べて11センチも持ち上がってしまいました。

当時の関係者の話によると、「製品の欠陥ではない」「仕様書に示したとおりの工法で施工されている」とのことで、「原因は、軟弱地盤が地下水脈によって押し上げられたのだろう」とのこと。

もちろん善処方を求めましたが、市の対応は「隆起区間の適所に穴をあけさせたので地下水が上がり、用水期に水が乗ればその重みで自然に修復するでしょう」でチョン!。

あれから8年経ちましたが状況は一向に変わらず、70余メートルにわたって写真のように川底が露出しており、楚々として流れるべき水は上流に滞留して腐臭を放っています。

検査に"合格"を出し、工事費を支払ったあとの出来事・・・、他にもしてもらいたい工事箇所はいっぱいあるし、地元は泣くしかないんでしょうかねェ。

その「流れない川」に隣接して、二つの遊園地が並んでいます。
 写真手前が第4、向こうが第5遊園地です。

第4遊園地は、元はといえば単なる空き地でしたが、地域の皆さんと協議しながら岡山市(公園建設課)によって平成10年に遊園地に生まれ変わりました。

同じ年に、その近くで宅地造成が始まりましたが、ご多分にもれず「都市計画法」の規定により、造成地内の一部に公園・緑地帯の類を設けることを条件に開発許可が下りた・・・、そこまではよしです。

問題は、選りに選ってまったく同じ遊具の遊園地を、道一本隔てた隣地に造ったことです。

造った・・・、それ以前にそんなアホな開発計画を認可したのはおカミです。結果をうけてワリを喰うのは地元です。

おカミは、"事務"をして「合規適正」と慢心することなく、生きた"仕事"をしてほしいものです。

(写真、文:小野田)

 

 

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