私の見た日本   第七部

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 5月15日(2015年)
 岩手県の遠野から大船渡で海岸に出て、国道45号を南に下りました。その道はいたる所に津波浸水地区がありました。そして、陸前高田にやってきました。写真は道の駅の残骸です。
 5月15日
 上の建物の内部です。
 
 5月15日
 15.1メートルの津波の高さが表示してありました。そんな厚い水の力って想像を越えます。
 5月15日
 奇跡の一本松です。今はもう生きていなくて、ほぼ作り物ですけどね。その費用も1億円ほどと言われます。この松を見て生きる勇気を貰った人がいればいいけど。人も松も生き物。その体がいつまでも残っていることがそれほど大切なのかな。湯殿山では生き仏を拝観しなかったけど、奇跡の一本松は見てしまった。

長者原交差点
(私の写真ではありません。)

 5月16日 相馬市の道の駅「そうま」に昼頃に着き、午後から福島第一原発を目指して行けるところまで行こうと国道6号線をを南に向かって出発しました。
 相馬市→南相馬市→浪江町→双葉町→大熊町。国道6号線を南下してゆくと、段々人を見かけることは少なくなるのですが、建物は何事もなかったように見えます。6号線から別れる道は柵を作って入れないようにしてあります。
 左の写真が大熊町の長者原交差点です。左に入ってゆく道は柵がしてあります。そして右の写真の左上がその交差点の位置です。福島第一原発までは直線距離で2.4キロでした。6号線はそのまま南下して通過できるようでした。ここでUターンして帰りました。
 実はこの午後の写真はないのでグーグルの写真を使わせていただきました。柵の所には守衛が立っていたり、パトカーが何度もすれ違ったりして写真を撮れませんでした。今考えると注意されてから撮影を止めても遅くなかったのだと残念です。

5月16日
道の駅「そうま」の夕暮れ
 今日も素晴らしい5月の一日が暮れていきます。妻と二人で道の駅の近くの集落を散策したのですが、家々の庭には花が咲き乱れ、さわやかな風が渡っていきます。とある家から出てきた年配の女性が「本当に良い所よ」と言っていました。姪が岡山に嫁に行っているそうです。
 今日見てきた無人の家と町の人たちはきっと何十年も帰れないのだろう、故郷を失くしてしまったのだろうと思うと安い電気を使うために犠牲にして良いのだろうかと思います。