先日のこと、生活学校・生活会議中四国ブロック大会が衛生会館で開かれて、私にも、ベターライフ御南の活動を中心にした、私の住む地域での活動状況を話す機会が与えられた。2日間の行事で、2日目は、締め切り堤防と児島湖の視察も含まれていた。参考資料として岡山県が作成した平成21年度版の育てよう“美しい児島湖”と言う冊子を戴いた。
平成20年度の測定値として、流入河川と児島湖のCOD・BOD・T-Pi・T-Nが示されている。その値を見て、窒素、リンは別にして、BOD(生物学的酸素要求量)は低減し、かなり綺麗になっているが、COD(化学的酸素要求量)が基準値よりも高い数値を示していると感じた。早速県庁の担当課へ伺って、CODの原因物質は何かについて質問した。岡山市にも同じ質問をぶつけたが、今日現在調査が行われていないとの回答があった。この訪問で分ったのが、児島湖流域下水道浄化センターで排出されるCOD平均値は、6.5であるとのことだ。下水道が段々と普及し、合併浄化槽も稼動しているので、微生物が消費できる有機物は、減少している。今後これ以上の水質を望むのならば、微生物が消費しない、或いは、し難い有機物を使わないようにするべきだと思う。
では、家庭から出てくる何が微生物に分解されにくいのか。これを追求し、生活で使用する商品の改良を行えばより綺麗な水が得られるのではないだろうか。今私は、web siteでシャンプーや洗剤や入浴剤の成分を調べている。これらの製品に含まれているCOD成分(主に界面活性剤)を分解する特殊な微生物がいるいるようだが、この微生物が水処理場の微生物群に含まれている可能性は低いように感じる。どんな化合物があり、微生物により分解可能なのかどうか、水処理上にどのように導入するのか等など検討しなければならない時期に来ているのではないだろうか。
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