蟹八幡の創立時期ははっきりとした言い伝えが残っていない。しかし、創立時の縁起は、伝説としてしっかりしたものが残り、大きな片爪蟹の化石が社宝として残されている。縁起によると、平氏の一族でであった妹尾氏が妹尾を中心に開発を進め、前田氏が、野殿山の鬼を退治して、野田や今の村々を造成している時期、その中間地点にある、久米の村々には、次々に移住者が増えて、どんどん家も立ち、集落が大きくなっていった。村人は、村の守護神をお祭りするために(応神天皇と神宮皇后 社宝の蟹の化石が合祀されている。)、お宮を建てようと相談していた。そんなある朝のこと、大きな岩のような蟹が東西三間南北2間足らずの長方形を描いて後に南側の海に消えて行った。この場所に現在の蟹八幡が鎮座している。 |
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御南西公民館 じょぼら会 |
文責: |
佐藤芳範 |
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