白髭宮−その2−

白髭宮
北長瀬  白髭宮
 前に二つのお宮が同じ名前であることは、書きました。その後、大野村史に触れる機会をえました。これによると、北長瀬の白鬚宮は安元2年(1176年)、備前吉備津神社から勧進されたとなっています。祭神は、猿田彦命(木像が安置されている。) 相殿に松尾大明神と御崎大明神が祭られている。当初御崎宮と称していたが、、天和元年(1681年に白鬚宮と改めた とありました。) また、明治44年に社殿が消失して、大正2年に現在の姿になったとも書いてありました。
 5月28日 中仙道の小野田さんを訪ねた。残念なことに小野田さんは入院加療中であった。さらに何か考えて動いてみようと考えているが、どなたかいい知恵をお与え頂けないだろうか・・・
数日の後に、白鬚神社についてウェブサイトを見た。近江舞子の近くにある白鬚神社、その末社は、全国に375社あり、祭神は、中筒男命であり、白鬚明神とも言われていて、南極星の化身であるという。そして、全国に分布する白鬚神社の祭神の多くは、猿田彦命であった。特に多くの白鬚さんがあるのは、静岡市の安倍川流域で54社が集まっているとのことである。これ等の記述を読んでいて、北長瀬・中山道いずれのお社に残るどちらの縁起も正しいのだと思えるようになった。直接近江から勧進してきたのでも、吉備津神社から勧進したのでも、この祭神がお祭りされている本来の目的である、寿福・武運・縁結びを願ってことであったのだと思えたのである。これから後も地域住民の守護神として、御霊験あらたかでありますよう祈念して筆をおきます。
文責 佐藤芳範

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