医 王 山 毛 越 寺(もうつうじ)
岩手県平泉町字大沢58
開祖 慈覚大師円仁 宗派 天台宗
創建 850年
 30年目に再び訪れると、本堂が再建されていました。朱塗りの新しいお堂は輝いていました。慈覚大師が嘉祥寺として開いたこの寺は、藤原2代、3代の基衡、秀衡の時代に毛越寺として多くの伽藍が造営されました。現在、大泉ヶ池の周りにあった当時の堂塔・伽藍は殆ど焼失していますが、当時の土塁、堂宇・回廊の基壇礎石などが残っていて、当時のお寺の様式を知る上で貴重な遺構のようです。昭和29年から5ヶ年掛けた発掘調査で、南大門跡、嘉祥寺跡、講堂跡、金堂円隆寺跡、経堂跡、鐘楼跡、常行堂・法華堂跡も確定している。遣水の水路も発見されている。
 前に訪れたとき、観光兼用の定期バスで行った。毛越寺で、バスが時間より早く発車してしまった。バスの中に荷物を置いていたので、仕方なく、次の停留所(達谷窟毘沙門堂)までタクシーで追いかけたのも懐かしい思い出である。厳美渓を通って一関に帰った。

本堂(平成元年再建) 開山堂
常行堂 鐘楼
大泉ヶ池(池の向こうに開山堂) 金堂円隆寺跡(右)、(正面:嘉祥寺跡、
右奥:講堂跡)
平泉駅前 毛越寺近くでの発掘作業