古都学区施設紹介
古都地区は葡萄の一大生産地として全国的に有名です。 丘陵地の多くは大規模葡萄園として開拓され、麓には温室が数多く建設され、収穫期には甘い香りが、地域一帯をつつみます。

古都の葡萄は、明治38年にキャンベルが導入されたことに始まり、大正期の温室葡萄の開始、出荷組合結成による全国及び海外への販路拡張、昭和初めから現在まで続けられている栽培技術の改良と品種拡大など、数多くの先人の努力の積重ねにより、築き上げられたものです。

現在栽培されている主な品種としては、ピオーネ、藤稔、マスカット、デラウェア、ベリーA、キャンベルなどがあり、味の良さで定評を頂いています。

生産量はTOTAL約300トンで、全国順位第4位の岡山県に大きく貢献しています。 これまで順調に推移してきた古都の葡萄も、従事者の高齢化及び後継者不足という大きな問題に直面しており、品質改良、生産・販売の組織強化などとあわせて対策が急がれています。



山一面が葡萄畑




温室で作っています




美味しそうに実りました!

 
  葡萄の品種
ニュウ ピオーネ

古都が全国一の生産量を誇る葡萄です。 粒が非常に大きく、しかも甘味が強いのが特長です。 種なし品は、凍らせてシャーベット状にして食べると大変おいしく、これまでの葡萄にない一味違った食し方もあります。
岡山県が「ピオーネ王国」を確立すべく増産に最も力を入れている品種です。 出荷期間は5月上旬から10月下旬です。
藤稔

大粒で水分が多く上品な甘さで風味の良い葡萄です。 最近とみに人気を博しています。 皮が柔らかいため、長距離輸送には適しませんが食味は最高で、持参する贈答品に最適です。
古都の鉄地区が全国TOPの出荷額を誇っています。 出荷期間は6月上旬から10月上旬です。
マスカット オブ アレキサンドリア
果物の王様と呼ばれ、その粒は真珠に喩えられる、岡山を代表する最高級の葡萄です。 糖度は16〜18です。上品な甘さでご進物に最適です。
出荷期間は6月上旬から10月下旬です。
デラウェア

小粒で種がなく、食べやすい葡萄です。 糖度は20を越えており、非常に甘いのが特長です。
出荷期間は3月下旬から8月上旬です。
安芸クイーン

大粒ながら上品な甘味で、種もなく、香りがよいのが特長です。 巨峰を基に開発されたところから、赤い巨峰とも呼ばれています。
9月初めの頃より出荷されます。
マスカット ベーリーA

甘味と酸味がほど良く調和し、食用の他に赤葡萄酒の原料にもなっている葡萄です。
出荷期間は7月下旬から10月上旬です。
キャンベル アーリー

昔懐かしい、やゝ酸味の強い葡萄です。 全般的な甘味趣向に押されて、生産は減少傾向にありますが、「葡萄の里古都」を一躍全国に轟かせた、忘れてはならない葡萄です。
一度味わってみて下さい。出荷期間は7月下旬から8月下旬です。
ネオマスカット

通称ネオマスと呼ばれ親しまれている葡萄です。 高級イメージのマスカットに対し、価格も相対的に安くなっています。
出荷期間は7月中旬から9月中旬です。

グロ コールマン(Gros Colman)

本名はドドレーラビ(Dodrelabi)岡山県栽培面積31Ha(H.10)  全国1位 97%のシェアーを誇る(古都地区は30a程度)収穫期は10月下旬〜翌年1月中旬、わが国では最晩熟品種である。ロシアコーカサス地方原産 グロは「大きい」コールは「石炭」の意である。暗褐色でほかの品種に比べ薄味であるが宴会のご馳走のあとで食するに最高とのことである。