竹細工
日本でみられる主な竹 平成25年11月22日 伊丹 毅
1. 雲紋竹 うんもんちく 稈(かん)に褐色の雲紋がある
2. 黄金竹 おうごんちく 真竹に一種で稈が金色
3.
阿亀笹 おかめざさ 日本の竹で最も小型
4.
亀甲竹 きっこうちく 孟宗竹の変異で節が甲羅の形
5.
金明竹 きんめいちく 真竹の変異で枝の側に緑の縞がある
6.
金明孟宗 きんめいもうそう 孟宗竹の変異で稈が黄金色
7.
黒竹 くろちく 稈が緑から黒紫に変化し、耐寒性が強い
8.
四方竹 しほうちく 稈が角に丸みをもった正方形
9.
皺竹 しぼちく 稈や枝に皺状の浅い溝ができる
10.
唐竹 とうちく 稈の節に黒褐色の毛がある
11.業平竹 なりひらたけ 稈は縁から褐色に変化
12.
淡竹 はちく 耐寒性が強く、大型で白っぽい
13.
布袋竹 ほていちく 稈の下部の節が狭い
14.
真竹 またけ 九州以南に広く分布 節が二段
15.
孟宗竹 もうそうちく 国内で最大 稈の節目が白い
竹の成長
竹は一年で成竹になります。二年目以降は太さや背丈は変わらないまま
肉質がより強固なものに変わって行きます。七年過ぎた前後から質がもろくなります。
竹の伐採時期
竹が養分を吸い上げない時期を選べばよい。我々が秋だと肌に感じる九月以降です。地域差もありますが大体の目安は「木六、竹八」と思えば良いです。木は旧暦の六月以降に竹は旧暦の八月以降に切り出すと虫が付かない、良質の材が得られます。
竹の年齢
簡単なのは竹の色です。タケノコから竹になりたては緑色が淡く黄緑に近い。一年たつと緑色が濃くなる。更に一年後には深い緑となる。四年五年経つと表皮に白味が加わり緑色に鮮やかさが少なくなる。
竹の油抜きと保存
なぜ油抜きをしなければいけないのか?竹の表皮にコーティングご施されているからです。竹が雨に当たっても組織に変化が起きないのはこれがあるからです。根元を切られてからはこのコーティングばかりが生きていて、竹が息をしないので内部の水分を外に逃がすことが出来なくなります。それは取りも直さず竹の腐敗につながります。故に油抜きをします。
竹細工入門(日貿出版社)より