取材・2014(平成26)年10月6日(月)

 岡山県立成徳学校(平井2丁目)で長年にわたり、児童・生徒の親代わりになって自立支援に当たってきた三木美知さん(同校副参事)がこのほど、社会福祉優良従事者として山陽新聞社会事業団から表彰を受けられました。

受賞の喜びを語る三木さん

 1981(昭和56)年から同校に勤務してことしで33年目の三木さんは、家庭環境や生活面に問題のある児童・生徒と共同生活しながら自立の手助けをしてこられました。

 表彰式は9月16日、山陽新聞本社で行われました。「受賞は素直にうれしいです。でも、目立たないところで私より努力し、頑張っておられる方が多いことも知っていただきたい」と謙虚に語る。

県立成徳学校の校舎

これまでは寮(校内に6戸)の寮母として児童たちと共同生活をしながら炊事、洗濯など母親代わりとなって支援をしてきましたが、現在は家庭支援専門相談員の仕事が中心。生徒とハローワークへ行ったり、家庭訪問したりしながら相談員としての業務をこなしています。

 「振り返れば反省材料はいっぱい。受賞を区切りに、もっと子どもや親の役に立てる仕事をしたいと考えるようになりました」「成徳の子は決して『特別な子』ではないということを皆さんにぜひ理解していただきたい」と三木さん。

 「巣立って行った子が『先生元気?』と家族を連れて学校へ顔を出してくれることが一番うれしい」――自分から願ってこの仕事に飛び込んだ三木さんは、いま一層の意欲を燃やしています。

 岡山県美作市出身。家族は主人と実子4人。成徳学校町内会在住。

家庭科の授業で作ったパッチワークの前で ミシンも家庭科授業やつくろい物などに活躍



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