山陽学園大学生が平井ウオッチ

真剣に「落書き」チェック


山陽学園大学・生活心理学科
2010年11月〜12月

山陽学園大学(平井1丁目)生活心理学科の学生たちが「自分たちの大学がある平井地区を知ろう」と平井のタウンウオッチングをしました。「平井ラーニング」と名づけ、キャンパスを飛び出しての学外学習は昨年に続き2回目。
同学科の学生たちは11月から12月にかけて、4班に分かれて「落書きのチェック」や「老人ホーム」「公民館」の見学など学外ラーニングに取り組みました。
2010年11月11日(1班)、同18日(2班)、12月9日(3班)の3日間、落書きをチェックする学生たちに同行して取材しました。
出発前に説明を聞く学生たち=11月11日 1班 寒さに負けず落書きチェック=12月9日 3班
大学を出てバス路線に沿って徒歩で西へ。産業道路(県道岡山−玉野線)沿線の平井5丁目付近を中心に見て回りました。ある民家の車庫の前では「昨年のウオッチングがきっかけで、皆さんの先輩たちと住民が協力し、この車庫の落書きを消しました」と案内役の地域の人が説明。学生たちも地図と対照しながらメモを取っていました。
民家や商店の壁やヘイ、バス停などにはまだ落書きが目立ち、学生たちは「あちこちにあるね」「意味不明だね」といいながら携帯電話で撮影していました。
携帯でパチリ=11月11日 1班 一斉に携帯で撮影=11月18日 2班
携帯に撮影=12月9日  3班 落書きが一掃された車庫を見学=11月11日 1班
壁一面の落書き=11月18日  2班 バス停にも=11月18日  2班
産業道路沿いをウオッチ=12月9日 3班 カラーの落書きにびっくり=11月18日 2班
1時間程度の落書きチェックのあと大学に帰り、平井学区連合町内会のHPを観賞。先輩たちが参加した落書き清掃作業の様子などを見た後、携帯電話でリポートを作成。自分の目で見た落書きや平井地区の印象をまとめていました。
ホームページを観賞する学生たち=12月9日3班 携帯でリポートを書く女学生=11月11日 1班

最後に学生たちの感想を一部要約して紹介しましょう。
<落書きについて>
■倉安川交差点付近で見た落書き=建物全体に文字や絵の落書きがされ、この日見た落書きでは一番ひどいもの。主要道沿いで車や人通りが多いので、かなり平井の街の外観を損ねている。
■「タイム」の反対車線にあるバス停の落書き=平井以外でも、バス停の落書きはよく目にする。この落書きと同じものを、この日至る所で見た。バス停は、公共のものなので多くの人に迷惑がかかっている。
■「古本市場」そばの塀の落書き=色付きで道路に面してかなり目立つ。どの落書きも目立つところにあって、誰かに見てほしいと主張してるよう。だからといって、他人の所有物に落書きするのは間違っている。
■大学付近にある工事看板=何か英語を崩したようなデザイン。見て回って一番多かった柄でスプレーの色も1つ1つ違う。同一人物が何日かに渡って落書きしてると思う。こういったデザインが考えられるのにもっと違う形で力を発揮したほうが良いと思った。
■倉安川交差点の西にある家の壁=恐らく他人の家であろう壁に落書きをするのは大変迷惑な行為。なぜそのようなことをするのだろうか。
■電柱への落書き=電柱の白くしてある部分に落書きされていた。電柱はグレーなのに白っぽいものが下のほうに巻きつけられ、何か描いてくれといわんばかり。
■中華料理屋の裏の壁=白い壁にコントラスト比の高い黒で描かれている。このデザインは平井の中でも数多く見られ、同じ人がした可能性が高い。
■山陽学園大学付近にある倉庫に落書き=汚らしい。
■道路沿い私有地の倉庫に落書き=私有地の物に書くのは(公共の物に書くのもよくないが)個人に迷惑とショックを与えてしまうので最も悪いと思う。
■なぜ落書きをするのか。最近は個人の個性が強調されない世の中で、自分という存在を周りの人にアピールしたいという気持ちの表れではないか。
<平井ホームページについて>
■自分の住む街の近況を知ることができるHPがあるのはとても良い。自分の街に愛着がわき、コミュニティーの場にもなるので効果的だ。
■地域の様々なことが詳しく書かれていて便利だ。イベントや簡易マップなど他の地域の人でもわかりやすいよう書かれていてよかった。私の住む地域にHPはないので、こういうのがあればいろんな人(例えば留学生)に紹介しやすいのになあ。
■平井のHPでリンク切れと見られるものがある。
平井HPトップ→山陽学園大学短期大学→(大学・短大HP) 山陽学園のHPには飛ぶが「このURLは存在しません」と表示される。

 案内は平井HP委員の難波、 写真、記事は森が担当しました。               2010年12月