岡山市防災まちづくり学校第5回目その二−−−−−−−−10月17日
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岡山市防災まちづくり学校第5回目です。その二
『救急救護法を習得する』を岡山市消防教育訓練センターで受講しました。
大出血時の止血法(11:30〜12:30)

 人間の血液量は成人で体重の13分の一ないし14分の一で、乳幼児は8分の一ないし9分の一です。体重60kgの成人で約5リットルの血液があります。
 体内の血液の20パーセント(成人で約1リットル)が急速に失われると出血性ショックという重い状態になり30パーセント(成人で約1.5リットル)を失えば生命に危険を及ぼすといわれています。幼児の場合は体重10kgとすると血液の量は800ccですから160ccの出血でも危険な状態になります。
 こういったことから大出血の場合の止血方法が非常に重要となってきます。
止血帯法です。
止血帯法です。
1.直接圧迫止血法

 出血部位を圧迫し、きれいなガーゼ、タオルなどを傷口にあて手で圧迫する。片手で圧迫しても止血しない場合は両手で体重をかけながら圧迫止血する。押さえたままにして傷口を絶対にあけてみないこと。出血がひどければガーゼ、タオルを重ねて押さえること。

 ここで非常に重要なことは感染防止のため、直接血液に触れないように、ゴム手袋またはビニールの買い物袋などを利用して押さえるということです。(体の排泄物で、血液は排泄物とはいえませんが、尿・糞便・唾液よりも血液が一番危険で命に関わる病気に感染するおそれがあります)
止血帯法、締め付けているところです。
止血帯法、締め付けているところです。
2.止血帯法

 手足の動脈を切断したような場合に限り有効な方法です。止血帯を2枚と20cm位の棒を1本用意し、手の場合は肘から肩までの部分、足の場合は膝から股の付け根までの部分に、1枚の止血帯で輪を作り、腕ないし足にもう一枚の止血帯をあて、その上に輪の中に棒を通して止血帯の輪を締め付けて動脈の血が止まるまで締め付けます。

 ただしこの方法は20分位までで20分に1回はゆるめて血の循環をさせてやらないと締め付けた先が壊死してしまいますので要注意です。必ず毎回、開始時間を記録して繰り返す必要があります。
止血帯法、皆で実地訓練です。
止血帯法、皆で実地訓練です。

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