おじゃまします・・・・   第六弾
<このページでは、原町内にお住まいの方を訪ねて、日頃の生き生きとした活動を紹介します>


  高野 佳郎 さん
 
     【青少年の健全育成を目指して】の巻
 

 今回は磯尾にお住まいの 高野佳郎さんをお訪ねしました。

 高野さんは、昭和11年2月に現在は真庭市となりましたが、旧上房郡中津井村で誕生されました。

 昭和33年4月より教職に立たれ、美星高等学校、岡大付属中学校、岡北中学校、岡輝中学校、岡山市立少年自然の家と勤務され、平成8年3月校長として勤務されていた岡北中学校を定年退職されました。その後、適応指導教室、岡山市青少年育成センターに各3年間勤務され、現在に至っておられます。

 青少年の健全育成に強い関心を抱いておられ、平成になってから〈生命の進化の歴史に基づく健全育成のあり方〉をまた、10年ほど前からは〈脳科学の研究成果を拠り所にした青少年育成のあり方〉を勉強しておられます。

 そうした学びを通して人を健全に育てるには、体験活動のうち特に自然体験が必須の条件であるということを確信されたそうです。

 書物による勉強と共に、自然体験活動を実践する場のひとつとして、10年程前から子どもたちの自然体験空間として広大な玉柏の河原に目を付け、整備作業を始められたそうです。数年前、国土交通省・文部科学省・環境省が一体となって進めている〈子どもの水辺再発見プロジェクト〉に高野さんも委員のひとりとなられ、〈 玉柏の水辺 〉を指定し、パンフレットを作成されました

 この水辺を地域の人々にも親しんでもらいたいと思い、平成18年度から岡山市立北公民館のクラブ活動講座〈脳を育てる体験活動〉が開かれるそうです。家族で、あるいは友だち同士で参加されてはいかがでしょうか。


 現在も玉柏の河原でたき火・木登り・いかだ遊び・ブランコ・バーベキューなどの自然体験活動をしており、必要なものはすべて高野さんの手作りだそうです。自然と触れ合う子どもたちの生き生きした様子が想像できます。

玉柏の河原での自然体験活動の様子 高野さん手作りいかだでの小冒険

 今、問題になっている登校拒否・ひきこもり・犯罪等は自然界の刺激を受けずに育ったことに関係しているのではないかと思います。発達段階において知識の教育ばかりでなく自然界を体験させ、脳を健全に育てる働きかけをこれからも続けてください。

 このようなボランティアを精力的にされていることに敬意を表し、身近にいてくださることを誇りに思います。

 自然に恵まれたこの地域で私たちもできることを協力させていただきたいと思います。

 なかなか気づかない貴重な話をありがとうございました。