おじゃまします・・・・   第五弾
<このページでは、原町内にお住まいの方を訪ねて、日頃の生き生きとした活動を紹介します>

 鏡 原 進 さん
 
     【木に生命を吹き込んで20年】の巻
 

今回は舟山にお住まいの 鏡原進さんをお訪ねしました。

 鏡原進さんの家に伺うと、数々の木製のお盆、茶托、壁掛けなどが並べられています。
 それぞれの作品は木目が美しく品格があり、そして温もりが伝わってきます。
 木工と取り組み初めて20年余り。〈 雅童 〉の号を持ち〈 みさお会 〉のメンバーとして意欲的な制作を続けていらっしゃいます。

 今は高層ビルが立ち並ぶ岡山市駅元町で昭和6年に誕生され、現在74歳になられます。お若い頃から木工、陶芸、骨董の趣味をもたれ、先輩方から物の見方を学ばれたそうです。
 幼少の頃の岡山駅西口辺りは、田畑や蓮池、小川などが見られ日本の原風景が残っていたと懐かしそうに話される鏡原さん。自然を愛される心がおのずと作品に映し出されているようです。

 岡山市役所に永年勤務され、以前お仕事の関係で舟山に来られた時、「このような自然豊かな所に住んでみたい!」との思いを温めておられた矢先、新幹線が岡山まで通る工事に伴う道路拡幅と、たまたま暴走車が自宅へ突入し、改装を余儀なくされるという事態もあって転居を考えられ、昭和49年に現在の地にお家を構えられたそうです。

 先般、牧石郵便局での鏡原さんの作品展をご覧になった方もいらっしゃると思いますが、これまでにも年に2回〜3回、同好会の皆さんと展示会を開かれ、収益の一部は社会福祉事業にと貢献されています。

 木の素材を生かしつつ作り上げていく喜び、心をこめた作品を人が喜んで使ってくれること、それが自分自身の喜びでもある。と謙虚に語られる鏡原さんの眼差しに穏やかなお人柄がしのばれます。
 鏡原さんの制作のテーマは“自己主張と調和”
 木目を生かした作品は、素朴ながら格調高い味わいを漂わせる芸術品。
 これからも“木に生命を吹き込む”制作活動を続けられますよう願っています。





鏡原さんの作品の一部

鏡原さんの木工作業の様子