おじゃまします・・・・   第四弾
<このページでは、原町内にお住まいの方を訪ねて、日頃の生き生きとした活動を紹介します>

 須々木 春代 さん
 
     【 病気知らずの原地区最高齢者 】の巻
 

 
今回は磯尾にお住まいの 須々木 春代 さんをお訪ねしました。 

 須々木春代さんは明治42年1月6日に三菱炭坑のあった福岡の田川で誕生され、現在数え年97歳の原町内での最高齢者です。

  娘時代に大阪で医者をされていた叔父様を頼って上阪し、そこで看護婦をしながら助産婦の資格も取られたそうです。

 大阪の住吉警察署に勤務されていたご主人と結婚され、ご主人の定年退職と同時に主人の故郷である現在の地に春代さんが45歳の時に帰郷されま した。
  それまで無知だった農業を習い、急斜面での作業や農耕に使う牛の飼育も大切な仕事の時代で、慣れない作業の連続だったそうです。
  助産婦の腕を生かし、お孫さんの産湯も春代さんの受け持ち、お勤めをされるご家族の留守番、お孫さんの世話など随分家のために役立たれたと思われます。

  ご主人も長寿で、国や県・市から名誉長寿証を受けられて、4年前に103歳で他界されたそうです。

  お嫁さんの和子さんを「和ちゃん」と呼び、まるで母娘のような関係です。


  和子さんは老人ホームに26年間勤務された経験もあり、上手に看てあげて、とても幸せな日々を過ごしておられる様子が伺えます。

  春代さんは足が少し弱っているので、家の中の移動は用心のために歩行器を使われていますが、高齢でも耳は若い人と変わらず、和子さんが用事で外出される時 も行き先を聞いて自分でメモしておき、誰に尋ねられても正確に答えられ、電話の応対も充分できるそうです。何をお尋ねしても即答される頭脳の回転の良さに は、年齢など感じられない驚きです。

  「長寿の秘訣は?」と尋ねると、自然のままで何の気兼ねもなく、ストレスがないとおっしゃいます。不足心などは全くなく、前だけを見て過ごしておられるそ うです。
  週三回、水川先生が往診に来ていただくが悪いところもなく、薬も一切服用していないそうです。

  デイケアにも行かず外出はされないので、近所の方の来訪を何よりの楽しみに話に花を咲かせ、住み慣れた自分の家で自由に暮らしておられます。

  私たちも春代さんに少しでもあやかりたいと思います。
 いつまでもお元気で、後に続くみんなのお手本になってください。

訃報:
2007年4月7日にお亡くなりになりました。
ご冥福をお祈りします。