笠井山伝説小唄

備前牧石     笠井山 武名もありて   ますらをの
応神みかど     遊りように 弓ずえふり起し 射つる矢を
巡幸されて     天が下 後見む人と    和歌のあり
かさめの山の   草木まで 後裔子孫      相つぎて
春のめぐみと   しるされし 今もありしと    三野笠井

この地に世世の  豪族は かさめの山に   大寺あり
孝霊みかど      四代の 報恩大師      草創の
鴨別命         功ありて 笠寺なるは    妙法寺
 カ サ
加作とぞ名をば  賜わりぬ
文治六年     金山寺
吉備の一族     笠朝臣 国宣ありし     寺なるか

笠井山上     方二間 寺の境内     薬師堂
笠村塚と     云えるあり 古松の一樹   堂の前
笠の朝臣の   金村は 梢にかかる   夜火はるか
聖武天皇     御世の人 時に望みて    竜灯と
万葉集に     名をとどめ 里のかたりに   つたえあり

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