2008年3月
   岡山市   原 自然情報    
岡山県自然保護推進員  十川 巡一


 春の芽吹き

 少ないけど良いものを見ることができました。ウバユリやキツネノカミソリは、私の好きな植物です。と言っても植物はみんな好きなのですが、特に好きな花です。今度は花の時期に来てみましょう。

磯尾谷川の側で日が当たる暖かい場所の
ウバユリの芽

磯尾谷川の側の寒い場所の
ウバユリの芽

    キツネノカミソリ (ヒガンバナ科)
 花期は8〜9月頃で、花数は少なく、
 花の形はヒガンバナによく似ていますが、
 赤ではなくてオレンジ色のかわいい花を
 咲かせます。
     シロバナタンポポ (キク科)
 花期は2〜3月でカンサイタンポポより
 早めに咲きます。冬でも咲いているのは、
 外来種のアカミタンポポです。年中咲い
 て種を飛ばし、すごい勢いで増えていき
 ます。困ったものです。


      セキショウ (サトイモ科)
 谷川のふちや岩の上にはえている
 常緑多年草です。同じ仲間にショウブが
 あります。どちらも葉をちぎると独特の
 良いニオイがします。
 ハナショウブではありません5月の
 しょうぶ湯に使うショウブです。
      フキノトウ (キク科)
 地下茎をのばして繁殖する
 フキの花です。
 春先に土の中から花芽を出します。
 てんぷらや、佃煮にして食べます。
 少し苦味がありますが
 「これが春の味だよ」 と言って
 教えると自分の子供達も小さいときから
 好んで食べました。
 ツクシもあの苦味が春の味です。
 おいしいですね。


      ヤブジラミ (セリ科)
 ヤブや、山ぎわなど、いたるところに
 あります。小さな白い花をたくさんつけ、
 オナモミを小さくした様な実がたくさん
 つきます。気がつかずに歩くと、
 ズボンにまぶれつき取るのが大変なので
 8〜9月頃気をつけて下さい。