2008年2月
   岡山市   原 自然情報    
岡山県自然保護推進員  十川 巡一


 冬のキノコ

 若宮八幡宮の周りで写したキノコやキノコと間違えられやすい植物です。冬に採れるキノコはシイタケやエノキダケですが、見つけることはできませんでした。キクラゲもありますが、条件が合えば年中枯れ木からはえてきます。見つけたキノコはサルノコシカケの仲間でした。

   シロカイメンタケと思うのですが、
   サルノコシカケの若いのかもしれません。

   まるで屋根瓦のように並んでいますね。
   カワラタケです。

   オオチリメンタケかな、だったらもっと
   大きくなります。いずれにしても
   サルノコシカケの仲間です。

   これは栽培されているシイタケです。
   つい最近天然のシイタケが生えている
   のをある所で見つけました。


 これが、よく「キノコ?それとも苔」と聞かれるウメノキゴケですが、キノコでもコケでもありません。地衣類の仲間です。地衣類とは藻類と菌類が1種類づつ共生してできている複合体で、独立したひとつの生物群です。左が梅の木についたウメノキゴケ、右が石についたウメノキゴケです。他にも瓦や松の木など、よく見ると色々な木についています。また機会があればどんな地衣類があるか探してみます。

   
 二月上旬に春の七草はどのような状態でしょう

 2月8日に、磯尾の棚田の周りで探してみました。寒いのでまだ小さいですが、見つけることができました。また、間違えやすい植物もありました。よく比べて見て下さい。

    ナズナです。
    種が三味線のバチに似ているので
    ペンペン草とも呼ばれます。


    葉の感じが良く似ている
    オニタビラコです。
    葉の表面がみじかい毛で
    覆われています。

    ハコベラ(ハコベ)
    昔ヒヨコの餌に使っていたので
    ヒヨコグサとも呼ばれます。

    ウシハコベです。
    葉が大きく、茎が赤くなります。


    オギョウ(ゴギョウ・ハハコグサ)
    よく似たものにチチコグサや
    チチコグサもどきがあります。


    セリです。
    水の中から葉をのぞかせていました。
    似たものにキツネノボタン・
    ウマノアシガタ・タガラシなどの若いとき
    の葉が似ているので注意です。
    ホトケノザ(コオニタビラコ)
    似たものにヤブタビラコがありますが、
    もっと葉が大きくヤブの側や山沿いなど
    にあります。コオニタビラコは水田雑草
    なので田んぼの中にしかはえません。