2007年9月
   岡山市   原 自然情報    
岡山県自然保護推進員  十川 巡一


 上陸をした子ガエル

 8月中旬を過ぎると小さな子ガエルが道にあがり始めました。家のそばの道を散歩をしていると、子ガエルがピョンピヨンはねながら、なぜか夕方には田んぼから畑に、朝は畑から田んぼへと行ったり来たりしていました。時々車にひかれ、小さな命を失っています。仕方がないですね。9月2日に田んぼをのぞいてみると小さなカエルたくさんいました。

田んぼの水にいた
トノサマガエルの小さな雄
田んぼからあがり始め
たトノサマ雄の子ガエル

 左の写真の中央奥にいる水につかっているのが雌のトノサマガエルの子です。背中の線が薄茶色です。
 左の二匹が雄のトノサマガエルです。体色が緑色と背中の線が緑色です。後の三匹はヌマガエルです。おなかを見ると足の付け根が薄い黄色をしています。上陸すると畑や田んぼの側の草むらにいます。
 よくイボガエルと呼んでいるのは、ツチガエルといいます。このカエルは池や、家の水槽などにいます。田んぼで見かけることはあまりありません。
 我が家の水槽には雄の大きなトノサマガエルが住み着いています。

   
 身近に住み着いたチョウチョ

 我が家の周りには帰化植物のウィオラ・ソロリア(アメリカスミレサイシン)が20年頃前から咲き始めました。周りが白色で中が青紫色の花です。また、白花もあります。その葉を食べるのがツマグロヒョウモンというチョウです。ホトトギスの葉を食べた年もありました。

ツマグロヒョウモンの幼虫
餌の葉を食いつくしたので
場所を移してやりました

ツマグロヒョウモンの雌
 7年ぐらい前にジャコウアゲハを保護しようと思い、幼虫の食草ウマノスズクサを植えましたがなかなか卵を産みに来てくれません。9月1日に家の裏の貸農園で草を抜いていると、何とジャコウアゲハの雌がウマノスズクサの近くをヒラヒラと飛んでいました。…タマゴを産んでくれないかなあ…と思ってみていましたが近くを飛び回るだけでした。
 農園に来ていた四年生の男の子とスズクサの話をしながら、ふと見ると大きな幼虫がいました。思わず「あっ、いた!」。するとその子が「あっ、ここにも、あそこにも!」と言い、探してみるとけっこうたくさんいました。その子が「ウマノスズクサをコップにさして飼えないかなあ」と言うので、早くサナギになりそうなのを見つけてその子にあげると喜んで帰っていきました。
 9月15日の朝、農園で野菜を植える準備をしていると、後から「十川さん!」と声がしたので振り向くと男の子のおじいさんがケースに入れたジャコウアゲハを持って立っていました。持って帰った幼虫がチョウになったそうです。さっそくはなしてやるとウマノスズクサの周りを飛んでいました。
 9月上旬から次々と家の壁を登っていき、四日ほど過ぎるとサナギになりました。
ジャコウアゲハの雄 ジャコウアゲハの雌
ウマノスズクサとジャコウアゲハの幼虫

幼虫サナギになる準備

軒下にぶら下がっている
ジャコウアゲハのサナギ

壁にさばっているジャコウアゲハのサナギ



 船山で見つけた植物

 桃畑の周りで見つけた植物です。初めて見た花もありました。また、子供の頃によく畑の中で見かけたホオズキを見つけ、なつかしかったです。
キンミズヒキ


ニシキハギです私は初めてみました
とてもかわいいハギです

ヒヨドリバナかもしれません
ヤマヒヨドリのようにも思えますが?
センナリホオズキ
熱帯アメリカ産の帰化植物です


 元気に咲く草花

 今年は猛暑日と呼ばれる35度前後の暑い日が多かったが、暑さにも負けず花を咲かせた野草を見つけたので、紹介します。
真っ白な花を咲かせていたツユクサ


青い普通のツユクサ
昔からよく水彩で描かれます

水色の花を咲かせていたツユクサ
白と青の子かな?

ピンク色のかわいい花を咲かせていた
ミソハギ

ピンク色のかわいいホシアサガオ

白色のかわいいマメアサガオ

普通は青い花(左上)ですが
白花のアキノタムラソウ

コウゾリナ黄色のかわいい花ですが
茎には小さなトゲがあります