2007年6月
   岡山市   原 自然情報    
岡山県自然保護推進員  十川 巡一


 船山の桃

 まだ袋をかけていない桃を探してみると、何本かありました。大きさはゴルフボールよりも少し大きいぐらいでした。早速写真を撮らしてもらいました。どんな桃が出来るか楽しみですね。
かじりつきたくなるような真ん丸な桃の実

袋をかけ終わった桃

   
 ムカシヤンマ(ムカシヤンマ科)

 岡山県にも点在している極めて原始的な種です。5月下旬から6月上旬に羽化します。水の中で生息しなくて、水源の近くの泥の中にトンネルを掘って、何箇所かに出口をこしらえています。落葉をよけてみると、穴から顔をだしているおちゃめなヤゴです。卵から羽化するまでに約8年かかります。
 世界には日本、北アメリカ、南アメリカ、オーストラリアなどに5属9種類のムカシヤンマがいるだけです。1番大きいのは、オーストラリアのテイオウムカシヤンマで、長さが15cmです。オニヤンマが9cm〜11cmなので、ずいぶん大きいですね。
巣穴から覗いているムカシヤンマのヤゴ

恐竜のようなムカシヤンマのヤゴ脱殻

 6月上旬から中旬に家の周りで見つけたトンボ

 2〜3年ほど前から、あまり見られなかったハグロトンボが家の庭でよく見かけるようになりました。何だか嬉しかった!また、垣根の上ではヤマサナエ、ハラビロトンボ、コヤマトンボ、オナガサナエ、家の前の用水ではアオサナエなどが見ることが出来ました。なかなか撮らしてはくれないが、シャッターチャンスに恵まれたものはカメラに収めました。
葉の上にとまっていたハグロトンボ

追い掛けまわして道路で
やっと撮れたヤマサナエ
高いところの葉の上にとまった
オナガサナエ
勝手口を開けると目の前にいた
オナガサナエ

ヤマモモにとまっていた
ハラビロトンボ

近くのみぞで産卵をしていた
ハラビロトンボ

 家で飼っていたヤゴ

 小さな池から数匹のヤゴを持ち帰り飼ってみました。羽化したのはオオシオカラトンボが2匹とショウジョウトンボ1匹でした。まだ2〜3匹が羽化していないので、もうしばらく飼ってみます。

玄関の中で飼っている様子

1mほど壁に登り羽化した
オオシオカラトンボ

オオシオカラトンボの羽化殻


2匹目に羽化したショウジョウトンボ

3日後に羽化したオオシオカラトンボ