2006年8月
   岡山市   原 自然情報    
岡山県自然保護推進員  十川 巡一


 樹液に集まる昆虫

朝五時半頃、山に樹液がよく出ているアキニレの木を見に行きました。

朝早いせいかオオスズメバチはまだ来ていなかったのでホッとしました。

まず、見つけたのはカナブンでした。今年はカブトムシが来ていません。

上を見上げてみると、ノコギリクワガタの雄と雌がいました。その横には蛾もいました。

目線を変えてみるとカナブンと一緒にサトキマダラヒカゲというジャノメチョウ科の蝶がいました。

違う枝を見てみると大あごの小さなノコギリクワガタがいました。

他の木を見をみると交尾しているノコギリクワガタがいました。雄が三匹、雌が四匹いました。

樹液を吸っているカナブン ノコギリクワガタの雄と雌
      樹液を吸っているカナブンと
      サトキマダラヒカゲ      
交尾しているノコギリクワガタ   
立派なノコギリクワガタ 大あごの小さなノコギリクワガタ
ノコギリクワガタ
ノコギリクワガタ雄と雌

   
 山の中の花たち

山を下りる途中で見た花です。

私の好きな花の一つでキツネノカミソリといいます。

他にもクサギの花やヤブマオなどが咲いていました。

キツネノカミソリ クサギ
ヤマブオ センニンソウ
ヤマノイモ(ジネンジョ) ハギ


 出会えた生き物 

昼過ぎに家を出て、生き物を探してみました。

出会えたものを紹介します。

まず、卵から孵って間がないクモの赤ちゃんです。何千匹いるのでしょう?

いきなり目の前に何かが飛び出してきました。ジーと目で追っかけて、とまったところを確認し、ソーと近づいてみるとトモエガでした。

また、ショウジョウトンボの雌に正面から近づいて写す事ができました。

沢山のクモの子 オオトモエ
ショウジョウトンボ♀ ヤマトシジミ
ヒメジャノメ ベニシジミ
花のガクのところから密を吸うクマンバチ 毒蛇のヤマカガシ


  若宮八幡宮の昆虫

1時半頃から若宮八幡宮に行って4時頃までいました。

うろうろして暑くなると風通しの良い木陰で休みました(子供の頃、大久保にいたときはお宮は子供にとってよい遊び場でした)。

良い所ですね!珍しいチョウやハチ、色々な昆虫と出会えました。

ゴイシシジミというチョウです。出会いは突然と偶然ですね。原で初めて見ました。薄暗く笹が茂った場所です。幼虫は笹や竹に寄生するタケツノアブラムシを食べます。なかなか見ることが出きないチョウです。タケツノアブラムシがいないとこのチョウは発生しません。

水が少し流れているみぞで、色々な蜂が水を飲みにやってきました。蜂は専門外なので、よく分かりません。名前が違っていたらごめんなさい。本当に楽しく過ごしました。

ゴイシシジミ カトリヤンマ
アシナガバチ キイロスズメバチ
アシナガバチの仲間 ジガバチの仲間
アブラゼミ アブラゼミの幼虫 穴の中からこんにちは
アブラゼミのぬけ殻 ニイニイゼミのぬけ殻
クマゼミ クマゼミのぬけ殻
マユタテアカネ♀ 見上げるとエノキの上では沢山の玉虫が飛んでいた