2005 年9月 中元 厚

俳句から見た町内の花

キツネノカミソリ
 ヒガンバナ科の多年草。暗褐色の球根で春20cmの線形葉を出し、晩夏に葉が 枯れて百合に似た六弁のオレンジ色の花をつける。有毒植物、葉形から来た名称。
キツネノカミソリキツネノカミソリ
クズ
 マメ科の大形蔓性の多年草。9月になると、この花が咲くのが待ち遠しい。
 つぼみから花に移る色の変化がきれい。葉は三小葉の複葉で大きく、花後平たい莢を結ぶ。根は肥大し、解熱剤やクズ粉(今はでんぷん粉から作られほとんど 本物はない)の材料となる。
 クズの繊維でクズ布を織り、蔓で行李を作る。秋の七草の一つです。

竹の春

 9月竹が充実し材料として利用できるから。
 与謝蕪村の句に「おのが葉に月おぼろなり竹の春」があ ります。

ヒエ
 山間では今でも常食にされているところもある。
 イネ科一年生作物、中国原産で我が国へは古くに渡来種子はやや三角形の細粒。強健なため、古来救荒作物として栽培され今は少ないが栄養価は高い。

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