2005年7月
   岡山市   原 自然情報       
岡山県自然保護推進員  十川 巡一


田んぼの中の生き物

 磯尾の田んぼのまわりを歩いてみました。そろそろカブトエビやホウネンエビの姿が見えなくなり、田んぼの中に紅い卵が目立ち始めました。スクミリンゴガ イの卵です。もともと食用のために持ち込まれたものですが、あまり食用にもされないまま帰化してしま いました。数が少ないと水田雑草を食べるのですが、増えすぎると稲に害をあたえてしまう厄介な生き物です。タニシやカワニナはけっこう美味しかったんだけ ど一度食べてみたいなという気もあるのですが…どんな味がするのでしょうねえ?

田んぼの中で交尾しているスクミリンゴガイ 稲の茎に産み付けられたスクミリンゴガイの卵
田んぼの中で交尾している
スクミリンゴガイ
稲の茎に産み付けられた
スクミリンゴガイの卵
 
他に見つけた生き物は、ナマズの子、フナの子、タニシの子、マツモム シ、ゲンゴロウの仲間、カイエビ、トノサマガエル、ツチガエル、アマガエルなどのおたまじゃくしがいました。それに上陸して間がないアマガエルや、カエル になったばかりのツチガエルもいました。とてもかわいかったですよ。

足の生えたトノサマガエルのおたまじゃくし カエルになって間がないツチガエルの子
足の生えたトノサマガエルの
おたまじゃくし
カエルになって間がない
ツチガエルの子


上陸して間がないアマガエルの子
アマガエル、ツチガエルは体が1cmの小さなカエルです。
たくさんカエルになっても大きくなるのはほんの少しです。
鳥に食べられたり、蛇や他の生き物にも 狙われます。
無事に大きく育って欲しいですね。


田んぼの中で捕まえた生き物
田んぼの中で捕まえた生き物、一番小さなおたまじゃくしのように見えるのが、ちゃんとヒゲの生えているナマ ズの子です。