2005
年6月 中元 厚
俳句から見た町内の花
イチハツ(コヤスグサ)
今は花がほとんど終わっているが、アヤメ科の多年草で火災を防ぐという俗信か
ら、わら屋根の上に植えることがあった。
クチナシ
名前の由来は果実が熟しても口を開かないところからきている。アカネ科、花は
白色六弁花果実から染料。乾いた果実は、吐血、利尿剤。また漬物、クチナシご飯などにも、用いられる。
アジサイ(七変化、四葩)
ユキノシタ科
我が国の海岸自生のガクアジサイから生じたとされる。ガク片だけが発達した不実の花(装飾花)花は解熱剤にもなる。ヨーロッパで改良されたものは西洋アジ
サイと呼ばれている。
ドクダミ(十薬)
ドクダミ科の多年草、花に見えるのは苞(ほう)である。根、茎、葉すべて薬用
となり、独得の臭気があり、仲間にハンゲショウがある。
ヤマモモ
ヤマモモ科の常緑樹で高木となる。雌雄異株1月すでに小花のつぼみをつけてい
る。7月に紅い実をつけ、熟すと黒くなり甘酢っぱく美味しい。樹皮は染料となる。
クリ
ブナ科の単性花、雌雄同株。木材は耐久性、耐湿性に優れ、花は特異の臭気がある。