2005
年3月 中元 厚
俳句から見た町内の花
木の芽(きのめ、芽立ち、木の芽時、木の芽風、木の芽吹く)
古今集「霞立ち木の芽も春の
雪降れば」
蘆の角(あしはりのつの、あしづめ、葦の芽)
葦の鋭い新芽が、角のようにおいいずるのを言う「あし」は文語で「悪し」に通じるところから「あし」と呼ばないで「よし」とした。
アシの芽
タラの芽(鳥とまらず、多羅の芽、ウドモドキ、三年うずき、まんじゅうた
ら)
磯尾谷川沿いのタラは、1〜2年ごとに首芽を切られている。取るのであれば一ばん芽だけ指でそっと折り取り、二ばん芽・三ばん芽を切り取
らないようにする事。
また、食べるだけ少量の傍の葉を取るのは良いが、首芽を切り取るのは山菜取りの非常識、というべきである。翌年にはかれてしまうから、皆で大切にしていき
たいものです。
ウコギ科の落葉低木 茎葉とも大きなトゲがあり、初秋に白黄色の小花を球状につけ、花後に紫黒色の核花を結ぶ。若芽、若葉は食用糖尿病に効くと言われ
る。
ヨメナ(嫁菜、ヨメハギ、ウハギ、オハギ、ノギク)
キクカ多年草、山野の道端に自生、初秋淡紫色の花をつけ、若葉は食用。
ツクシ(古称ツクヅクシ)
スギナの地下茎から生ずる胞子茎、筆の形のを食用。
セリ
山の上り道の脇や林の中で見かける。3月末 木の芽の吹きかけるころ薄黄緑の
つぼみをつけ、五弁の黄緑色の花をつけるラン科の多年草、早春淡黄緑色で紅茶色のまだらの花。
花を塩漬けにしたものをお茶にする。
シュンラン(ほくろ、ホッコリ、ジジババ)
スギナの地下茎から生ずる胞子茎、筆の形のを食用。
ソラマメの花(蚕豆、イサグサ、野良豆)
「さやが空に向かってつくから言う」
マメ科の2年生作物、原産地不詳、古来西アジアで栽培、中国に多い。
ソラマメの花
ヤブツバキ(ヤマツバキ)
若宮八幡宮や旧笠井山登山道入口左手、竹やぶを抜けた大木見事。
クワイ(慈
姑)
オモダカ科の水生多年草、オモダカの変種とされ中国原産。秋白色3弁花輪状に
つけ、地下茎は食用、地下茎は食用。