「原の自然情報」  2005年2月


岡山県自然保護推進員  十川 巡一

冬越しするトンボ
 原の磯尾谷で春にホソミオツネントンボを見つけました。冬に見つけるのはとても難しくなかなか探しに行く時間がありませんでしたが2月中旬の暖かい日に 行ってみました。ここは良い田んぼがあり、やねみぞには水が溜まっているところもありました。
 石垣の上から下の溝を見ると、ニホンアカガエルの卵塊が見えたので、嬉しくなってさっそく降りて行ってみると6個の卵塊がありました。
 他の場所でも1個見つけ全部で7個ありましたがそれだけではありません、何と小さなドジョウの子が、私がのぞき込んだのでビックリして何匹も逃げ回って いるではありませんか! 子供のようににわくわくしました。
ニホンアカガエルの卵-1
ニホンアカガエルの卵-1
ニホンアカガエルの卵-2
ニホンアカガエルの卵-2

   いよいよ越冬トンボ探しです田んぼの石垣を次から次へと探しました時間はどんどん過ぎていきますがなかなか見つかりません。すぐに1時間が過ぎました。
 とうとうあきらめ「もう帰ろう」と思い、帰りかけました。そして一番下の石垣のところまで来たとき「ひょっとしてここにいるかも」と思ってしゃがんで上 から覗き込みました。近くからだんだん目を離し、1メートルぐらい先を見たとき、トンボの姿が目の中に飛び込んできました。
 「居た」思わず下に飛び降り、振り返ってもう一度見ると一瞬場所が分かりませんでしたがよーく見るとコマツナギの種の先に枯れ枝に化けたホソミオツネン トンボがいました。
枝に擬態のホソミオツネントンボ
枝に擬態のホソミオツネントンボ
ホソミオツネントンボ
ホソミオツネントンボ
春になると青い縞模様のきれいな色に戻ったホソミオツネントンボが、この中池で一番に 春になると青い縞模様のきれいな色に戻ったホソミオツネントンボが、この中池で一番に産卵に来ます。