俳句から見た町内の花

ユズリハ〔楪、親子草、譲葉、文 譲木〕
 この木は新芽が整って初めて旧葉が落ちるので、この名がありそれにあやかるので新年の飾りに用いる。
 トウダイグサ科常緑高木、高さ6m内外若い枝と葉柄は紅色を帯びる。雌雄異株4〜5月頃緑黄の小花、11月 暗緑色の実をつける。方萬寺新墓北階段の入 り口反対側にあり、アニモミュウジアム入口右側に1本ある。
ユズリハ
春の七草
 まだ数種類田んぼの畦にある。
「セリ ナズナ ゴギョウ(オギョウ) ハコベラ ホトケノザ スズナ スズシロ これぞ七草」
 春の野に立ち、これを摘み、あつもの(葉な入れた熱い吸い物)にする事は中国から伝わったことで、古くは万葉時代から行われていた。万病を払い、邪気を 除くといわれる。いつしか七日に行なう習いとなった。
 参考までに秋の七草は、ハギ オバナ(ススキ) クズ ナデシコ(カワラナデシコ) オミナエシ フジバカマ アサガオ(キキョウ)

ヤブコウジ(藪柑子、アカダマノ キ、ヤマタチバナ、深見草、紫金牛)
 山林陰地に自生、小粒の美しい紅実、高野山に多い、拙宅から西山へ山道右側に多い。そこから我が家にも冬の 庭には必要な小木。ヤブコウジ科、常緑、夏 に白色又は淡紅色の小合弁花。

フユソウビ(冬薔薇、寒バラ、 ショウビ、ソビオ)
 バラ科バラ属、基本型では萼片、花弁は各5枚

雪折れ
 雪が積もった重さで竹や木が折れるのをまた、折れたものを言う。
 蕪村:雪折れも 聞こえて暗き 夜なりけり
竹
アオキ
 ミズキ科、アオキの実は房をなす紅色。拙宅の北西山への道右側に大木がある。1日でヒヨドリが食べてしまう。

麦の芽
 見なくなった。裏作をしなくなったから。昔は麦の芽が徒長しないように麦踏みが行なわれていた。イネ科に属するオオムギ、コムギ、ハダカムギ、ライム ギ、エンバクなどがある。

オオバイ(唐梅、南京梅)
 葉が出る前に花が咲き芳香、中国文学で賛美。ロウバイ科の落葉低木、中国原産。
ユズユズ

寒 椿
 早咲きは冬期間中に咲くからこういう。西口さん宅のはすばらしい! 寒椿らしい寒椿はここだけ、サザンカに近い! 中国原産。
 日野草城:冬椿 乏しき花を 落としけり

ワビスケ(侘び助)
 春椿に先駆けて咲く冬から咲く椿、一重の小輪花の数も乏しくどことなくわびしい感じが伴う、古くから茶人の好むところ。
(文禄 慶長の役の際、侘助という人が持ち帰ったからという) 椿の一系統種として認められるが起源に問題がある。

寒木瓜
 寒中に咲く木瓜の事をいう。バラ科の落葉低木、枝にトゲ五弁花、中国原産。