「原の自然情報」  2005年1月


岡山県自然保護推進員  十川 巡一

冬越しするチョウのなど話
 原にはホソミオツネントンボ、ホソミイトトンボが越冬しますが、チョウの仲間にも冬眠するのがいます。
 まず、キチョウは植物の葉の裏に隠れるようにして越冬しています。他にも寒さをしのげるような場所にはテングチョウ、キタテハ、ルリタテハなどがいま す。春が待どうしいですね。
上池
磯尾谷 上池
中池
磯尾谷 中池

 原ではこの冬に池の水を干しています。中池は廻りにフェンスをしているので異常はないように見えますが、安心は出来ません。大きいのは見当たりません が、ブルーギルの稚魚とも思える小さな魚が泳いでいたのを見かけました。2年後ぐらいには大きくなったブルーギルやブラックバスが棲息する可能性もありま す。中池では毎年カイツムリが子育てをしています。大きくなったブラックバスがいるとカイツムリの雛は、たちどころに食べられてしまいます。「心配です」 しばらく様子を見ないといけません。

 上池は現在改修工事中です。廻りに民家があり、どうやら異常はないようですが、安心は出来ません。何時?誰が?何処の池に?外来魚を放すか分 かりません。

 問題は下池です。完全に水を抜き泥を取り除かなくてはなりません。下池には心無い人によって《原の池ではありませんが、釣りに来た人が言うには釣り道具 屋のようです?「児島湖で釣ったブルーギルやブラックバスを何処其処に放したから」と言って地図を渡してくれたそうです。》ブラックバスやブルーギルが約 7年前に放されてしまいました。その2年後には池の廻りに沢山いたトンボがいなくなりました。シオカラトンボ、コシアキトンボ、ショジョウトンボ、オオヤ マトンボ、ギンヤンマ。アカトンボの仲間では、ナツアカネ、、リスアカネ、マユタテアカネ、ノシメトンボ、コノシメトンボなどです。その為完全に水を抜い て池の泥を取り除きしばらく水を入れないようにしないとダメです。磯尾谷川にもブルーギルなどの稚魚が流れ出して、ヤゴなどの水性昆虫などを食べてしまい ます。あんんなに沢山いたニシカワトンボの数が凄く少なくなりました。また、ヤマサナエの姿が見えなくなりました。魚にしても、フナやカワムツの姿をあま り見る事が出来せん!ブラックバスは他の魚を食べます、また、産卵場所も荒らします。完全に生態系が壊されてしまいました。その為完全に水を干し絶滅させ る必要があります。
ブラックバス
ブラックバス
ブルーギル
ブルーギル




2005年1月上旬 津高地区の雲海です。1年ぶりに見る事が出来ました。少し雲が薄いのですが…、
また挑戦します。

津高地区の雲海