「原の自然情報」 2004年10月
岡山県自然保護推進員 十川 巡一
アカトンボの仲間 | |
10月になると色々なアカトンボの仲間が水辺にやって来ます。 いちばんよく目に付くのがマユタテアカネです。6月ごろに羽化し林の中に入り、9月中旬になると家のまわりでよく見かけます。原から玉柏、牟佐、牧山など 牧石学区にはアカトンボの仲間がたくさんいます。 私が見たのはマユタテアカネ、リスアカネ、ヒメアカネ、ナツアカネ、アキアカネ、ノシメトンボ、コノシメトンボ、ネキトンボ、ナニワトンボ、ミヤマアカ ネ、タイリクアカネなどです。 なかでも珍しいのはナニワトンボです。アカトンボの仲間なのに青い色をしています。 |
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マユタテアカネ♂ |
マユタテアカネ |
リスアカネ♂ |
リスアカネ♀ |
ナツアカネ♂ |
ナツアカネ♀ |
ネキトンボ♂ |
ナニワトンボ♂ |
写真を見て気がつきましたか? アカトンボはメスは体が赤くなりません。赤くなるのはオスだけです。特に尾のところが赤くなります。しかし、ナツアカ
ネ・ネキトンボは全身が赤くなります。死ぬと色が少し落ちてしまいますが、生きているときは真っ赤です。 下の写真は生きているときです。 |
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ネキトンボ♂ |
マユタテアカネ♂ |
アキアカネは稲刈りが終わってから田んぼの水たまりなどに産卵するので、11月になってもまだ見ることが出来ます。そして11月の下旬には姿を消しま
す。 ナツアカネは11月下旬にも見ることがあります。遅いときには12月に入っても見ることがあります。名前から云うとアキアカネの方が遅くまで生きている ような気がするのですがナツアカネの方が遅くまで見る事ができます。ずいぶん遅くまで生きていますね。 |