「原の自然情報」  2004年6月


岡山県自然保護推進員  十川 巡一

 肢が広がっていないグンバイトンボ 原では五月下旬から羽化を始めました。雄の肢が平たく広がって、軍配に似ているところから名前がつきました。体長は37mm前後、原から牟佐にかけて棲息 しています。
 羽化したばかりの時は沢山見えますがすぐにヨシや草陰に隠れて見えなくなります。牧石学区には棲息場所があちこちにあり玉柏や中原でも見えます。
 岡山県では危急種とし、保護が必要だとされている貴重なトンボです。捕まえても飼うことはできないので逃がしてあげて下さい。
 私は平井の近藤さんと、中央公民館の講座で西川トンボ発見隊と名付けて観察会をしていますが、 驚いたことに西川にも棲息しているのです。毎年確認してます。
 他にもヤマサナエやホンサナエなどが棲息している事が解りました。 原近辺で現在確認したトンボは、
ホソミオツネントンボ アオモンイトトンボ セスジイトトンボ クロイトトンボ
モノサシトンボ グンバイトンボ ニシカワトンボ オオカワトンボ
オオシオカラトンボ シオカラトンボ シオヤトンボ コフキトンボ
ショウジョウトンボ ハラビロトンボ ウスバキトンボ リスアカネ
フタスジサナエ ホンサナエ アオサナエ ヤマサナエ
キイロサナエ コオニヤンマ オオヤマトンボ コヤマトンボ
ギンヤンマ クロスジギンヤンマ ウチワヤンマ オニヤンマ
などです、が牧石小学校のプールのヤゴ救出大作戦の時にはタイリクアカネの羽化殻がありました。
 今年はトンボの羽化が一週間程早い様に思われます。
グンバイトンボ(オス)
グンバイトンボ(オス)
グンバイトンボに比べるとやや大きい肢が広がっているグンバイトンボ(オス)
グンバイトンボ(オス)
よく似ているモノサシトンボ(オス)
よく似ているモノサシトンボ(オス)
グンバイトンボに比べるとやや大きい肢が広がっている