「原の自然情報」  2004年4月

岡山県自然保護推進員  十川 巡一

前回紹介したホソミオツネントンボです。
暖かいせいか4月初めにはもう冬眠から目覚め池の傍で連結産卵をしていました。 興味のある方は山際などの池に行ってみて下さい多分見られるとおもいますよ?
草の葉に産卵するホソミオツネントンボ



草の葉に産卵する
ホソミオツネントンボ
 今回はスミレを紹介します。 まず春一番早くから咲きだすのはノジスミレです。山際ではナガバノタチツボスミレが早くから咲いています。 それから普通のスミレが咲き、次々と色々なスミレが咲き始めてます。 近くで見られるスミレの仲間は、 タチツボスミレ、ヒメスミレ、コスミレ、 アリアケスミレ、シハイスミレ、フモトスミレ、フイリシハイスミレなどです。

 牧石学区近辺で約15種類のすみれがみられます。 河川敷から山の上までと、けっこう広い範囲です。 スミレの好きな人は探してみて下さい。

 岡山県では約20種類のスミレがあります。それから見るとけっこう数があるでしょう? でも黄色のスミレはありません。 大山まで行くとダイセンキスミレという奇麗なスミレが見られます。

 ところで日本には、何種類のスミレがあるかご存知ですか? 約50種類ほどあります。 その中でも絶滅危惧種になっているオリズルスミレというのが半田山植物園にはあります。 沖縄原産ですが、現地はダムの底になっていてもう見られないそうです。 植物、動物など、人の手によって滅びるのですね、皆さんは乱獲しないでください。山から取って帰っても1〜2年で枯れてしまいます。 どうしても欲しかったら、山野草などを育てている人に分けてもらうのも良いでしょう。 スミレは特に難しい植物ですから採らないで下さいね、世話がとても大変です。
ナガバノタチツボスミレ
ナガバノタチツボスミレ
ツボスミレ
ツボスミレ(ニョイスミレ)