後楽園内の【ニレ家の四姉妹】
ケヤキ、ムク、エノキ、アキニレ

岡山県環境保全事業団による1995年の調査では、園内のニレ科樹木はエノキ(87本)、ムクノキ(77本)、ケヤキ(6本)、アキニレ(1本)、合計171本としている。


ケヤキ(欅)
Zelkova

ニレ科
Zelkova serrata
花期:春
園内:西外苑入口、唯心山他多数

西外苑入口の大欅は後楽園のシンボル

葉の元にむかごのような実がつく。一実一種。(5/26)

これ以上年を経ると幹の樹皮が剥がれ始める

ムク(椋)
Photinias

ニレ科
Aphananthe aspera
別名:ムクエノキ(椋榎)
花期:春
園内:西外苑東北隅、地蔵堂傍、残夢軒裏

西外苑隅(タクシー乗り場付近)の椋(7/05)

ムクの葉はやや丸く(ケヤキとの違い)、全体が鋸歯である(エノキとの違い)(7/04)

地蔵堂脇の大椋(5/12)
枯木ではなく、左に突き出た枝の数メートル先には青葉の塊が見られる。
享保初年頃(18世紀初)の作成とされる「御茶屋御絵図」(「後楽園史」所輯)の地蔵堂脇に記載される喬木の「むくの木」がこの木ではないかと推定される。

エノキ(榎)
Hackberry
Celtis

ニレ科
Celtis sinensis
花期:春
園内:西外苑(古陶館側の土手上)、散歩道の旭川側にも多い。

古陶館付近の土手の榎(5/14)

同、葉の約半分から先端が鋸歯になるのが特徴(5/14)

アキニレ(秋楡)
Chinese elm

ニ レ科
Ulmus parvifolia
花期:秋
園内:唯心山
唯心山(6/28)
枝が高すぎて葉の写真が撮れなかった。