第54回オレンジカフェ青春が開催

投稿日:2022年6月21日

 6月20日(月)午前10時から富山公民館において第54回オレンジカフェ青春が開催されました。今回のテーマは「VR(バーチャル リアリティ=仮想空間)システムを活用した認知症疑似体験」です。

会場

 参加者はVRゴーグル着用経験の有無にかかわらず興味を持って講座に臨みました。

 この講座は当初2月8日に予定されていましたが、新型コロナ感染症の「まん延防止等重点措置」が発令されていたため、今回に延期されていたものです。

 最初に主催者の岡山市認知症サポートリーダー富山会の福森代表のあいさつに続き、恒例の「青い山脈」を手拍子でリズムを取りながら心の中で歌いました。

 そして講師の岡山県保健福祉部長寿社会課長寿社会企画班の大場慎也主任と藤原睦子VRシステム推進員から本日のメインのVRについての説明がありました。

開会のあいさつをする福森代表
講師の大場慎也主任
講師の藤原睦子VRシステム推進員

 まず認知症についての説明があり

  ・認知症は病名ではなく症状である

  ・認知症は人間の活動をコントロールする脳が何らかの原因で働きが悪くなった状態

  ・認知症は①アルツハイマー型認知症②レビー小体型認知症③脳血管性認知症の順に多い

  ・脳の細胞が壊れると記憶障害・見当識障害などの中核症状が発現する

     などを学びました。

 そしていよいよVR体験です。VRゴーグルなど機器の装着を教わり、認知症の疑似体験が始まりました。

 ディサービスの送迎車から降りる場面では高所から落とされるような錯覚に見舞われたり、また電車で移動中に乗り換える駅が分からなくなって途方に暮れたり、家庭においても物を何処に置いたか分からなくなり家族に疑いの目を向けるようになるなど、中核症状を疑似体験しました。そして周りの人々の温かい対応が認知症を患っている人にとって、大きな助けになることも理解できました。

 体験後、各グループで感想や意見を出し合い、各グループ毎に発表しました。

 VR機器(上からゴーグル・ヘッドホン・保護マスク)
VRゴーグルを装着

 

 認知症は誰でも罹患する可能性があります。疑似体験により、認知症の人を特別な人として対応せず普段通りに接し、困っていることがあるようなら、勇気をもって声を掛けられるようになりたいと思い帰路につきました。

(文・写真:横地)

カテゴリー:ニューストピックス

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