大覚大僧正って何やったお坊さん?

投稿日:2021年5月21日

岡山、広島の各所に大覚大僧正の石碑が見られます。今も石碑は日蓮宗派の方々によって祀られています。操南幼稚園の北に御真筆堂(日蓮上人の御真筆が祀られている)がありその傍らに大覚大僧正の石碑が祀られています。

先日操南公民館講座「岡山と日蓮宗」で備前岡山における日蓮宗の伝播と拡大に力を尽くされたのが大覚大僧正であったと講師の平松先生から紹介がありました。1313年京都布教中の日像(日蓮宗の僧)の説法に共感し大覚寺の地位を捨て弟子入り、1342年妙顕寺2世を継ます。大覚が最初に備前に入ったのは1333年旭川河口の浜野であったとの記録が見られます。絶え間ない教義の伝道が人々の間に浸透し、自らの生きる心の支えとして信仰が生活の中に織り込まれていったことが想像されます。県下各地に点在する「南無妙法蓮華経」「南無日蓮大菩薩」「南無大覚大僧正」の石碑は熱烈な法華信仰(日蓮は法華経こそが唯一無二の経典とした)が広まっていたことの証でしょう。ここ沖新田の誕生は大覚以降350年後のことですがこの地にも大覚大僧正の石碑が建てられていることから大覚の教えが引き継がれてきた証拠でしょう。

カテゴリー:公民館

SNS
検索
ページトップ