公民館講座「方谷に学ぶ」
投稿日:2021年7月12日
操南公民館講座・岡山をもっと知ろう会では7月9日高梁市教育委員会参与 田村啓介氏を講師にお招きし「山田方谷の事績」と題しお話を伺いました。会場の2階全室が定員いっぱいになる盛況でした。梶元館長のご出身が高梁ということもあり150年前に備中松山藩の藩政改革を成し遂げた方谷への強い思い入れが今回の講座につながったようです。幼少の頃より神童といわれ備中一の儒学者丸川松隠の塾で学び父の死後家業と学問に励みます。これが藩主の知るところとなり召し抱えられ藩校で学びその後京都の朱子学者・寺島白鹿に学びます。京都での遊学を終えた方谷は藩校有終館学頭を命じられ藩士の教育に専念します。40歳半ばで松山藩の財政立て直しを依頼されます。当時の松山藩は表向きの収入は5万石でしたが実際は1万9千石、その上10万両もの借金がありました。負債整理、産業振興、藩札刷新、士民撫育、文武奨励により藩の建て直しをやり切ったのです。教えを請うた長州藩 久坂玄瑞は農兵隊にヒントを得のちの高杉晋作の騎兵隊を生み、長岡藩 河合継之助は至誠惻怛(誠意を尽くし人を思いやる心)の言葉に触発され長岡藩の再建をやり遂げました。明治新政府からの要職招聘を断り地元での教育活動に専念した方谷でした。山田方谷物語が刊行されていますのでご覧になってください。
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