防災の日特集「東日本大震災を経験して」講演会開催

投稿日:2018年9月2日

9月1日(土)渡邊由紀子さんを公民館にお迎えし体験談をお聴きしました。先の豪雨災害さらには東南海トラフ地震の発生が近ずいている今防災への備えがどうあるべきかを考える機会となりました。ご体験の中から記憶に残った点を記します。

1.巨大地震は段々大きく長時間揺れた。

南三陸町での震度は6弱、最初はゆっくり段々大きく波状的に4分間にわたって揺れた。パニック状態となり何も考えられない状況に置かれた。おさまってから車で小学校へ小1の娘を迎えに行こうとしたが信号は消え、大渋滞となっていた。

2.津波警報の発令

地震発生直後津波警報が出たが10mの予測であった。30分後第一波到達さらに第2波と津波は24mに達した。この地域は防災意識は高く津波「てんでこ」を実践、小1の子は下校途中先生から高台にある学校へ戻るよう引き留められ助かった。役場(赤い鉄骨がむき出しで残った。最後まで避難を呼びかけた職員の方も亡くなった)の職員、近くの病院にいた祖母も犠牲となった。過去の大津波の教訓の薄れ、数えきれない警報への対応・空振りから気持ちにゆるみが生じていた。

3.避難所での生活

水道・ガス・電気は止まりトイレは使えない・煮炊きはできない・夜間の暗さは想像以上何にも見えない。当面の食べ物、水、懐中電灯(予備の電池、手回しの充電タイプの懐中電灯は便利)加えて簡易トイレ(おむつ)は必須。

「人は時間とともに危険に鈍感になる、そして周りの人たちに合わせようとする。これを災害に対しては危険を忘れない、自分で自分の命を守る行動に徹してほしい。」渡辺さんのお願いでした。渡辺さんは南三陸町から岡山に転居され牡蠣養殖をされています。災害はどこでも起こる昨今、渡辺さんは遠くにいる方とまさかの時助け合える協定を結ばれているとの紹介もありました。自助のために何をしなければならないか考え行動に移したいものです。

 

カテゴリー:公民館 自主防災会

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