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西大寺公民館で映画『MINAMATA』の上映会を行います!

2022/08/18

カテゴリー: 西大寺公民館

西大寺の皆さま

この度、電子町内会に加えていただきました、西大寺公民館です。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

早速ですが、9月10日の土曜日の10時から、公民館の大ホールで行う映画『MINAMATA』上映会のご案内です。

(MINAMATAの公式サイトはこちら https://longride.jp/minamata/
参加協力費500円を、当日受付でいただきます。現在、絶賛参加申し込み受け付け中です!
西大寺公民館までお電話ください。(086-942-6252へ)
今なお続いている水俣病の発生の原因となった会社と、水俣病患者やその関係者の間で揺れながら、患者たちに寄り添いその写真を撮って公表したことで知られるアメリカ人写真家ユージン・スミスを描いたもので、環境問題や健康問題、さらに人権問題などを考えさせられる、すばらしい感動大作になっています。
この映画を製作したのは、写真家ユージン・スミス役で主演を務める、あのジョニー・デップです。
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』などで知られるハリウッドきっての名優。中学生にそう言うと、「ジョニー・デップ?知らない!」との返事。うーん。
その彼が水俣にスポットライトを当て、今なお各国で続く環境被害に苦しむ多くの人々をも照らし出そうと決意して、この映画を作ったと言われています。アメリカ映画ですが、当然ながら彼以外の出演はほとんどが日本人。真田広之、國村隼、浅野忠信、加瀬亮などの名優の演技も光ります。「闇に包まれた苦難の瞬間にも、光として浮かび上がる人間の命の輝きと美しい絆。警告と希望を焼き付けた、今こそ体験するべき一本が誕生した」との紹介は見ると納得できます。
映画の公式サイトではこの映画のストーリーをこう表現しています。
「1971年、ニューヨーク。アメリカを代表する写真家の一人と称えられたユージン・スミスは、今では酒に溺れ荒んだ生活を送っていた。そんな時、アイリーンと名乗る女性から、熊本県水俣市にあるチッソ工場が海に流す有害物質によって苦しむ人々を撮影してほしいと頼まれる。水銀に冒され歩くことも話すことも出来ない子供たち、激化する抗議運動、それを力で押さえつける工場側。そんな光景に驚きながらも冷静にシャッターを切り続けるユージンだったが、ある事がきっかけで自身も危険な反撃にあう。追い詰められたユージンは、水俣病と共に生きる人々にある提案をし、彼自身の人生と世界を変える写真を撮る──。」
ユージン・スミス(ジョニー・デップ)の写真公表を怖れて、金をちらつかせて懐柔し抱き込もうとするチッソの社長(國村隼)の自信と怖れを含んだ表情、悩み、手を引こうとするユージン・スミスの葛藤、ついに決意して公表に踏み切る彼は、社員に暴行され重傷を負います。
ユージン・スミスが撮影した最も有名な写真、それは母の胎内で水俣病に侵された当時15歳になる娘を抱いて母親が入浴するシーンを撮った水俣病を象徴する写真「入浴する智子と母」(現在は封印されています)です。この「入浴する智子と母」は、LIFE誌72年6月2日号に掲載されて世界に衝撃を与え、新聞や雑誌、国内外の写真集、ポスター、学校の教科書などにも使われたのでした。(ユージン・スミスについてはこちらが詳しい https://news.yahoo.co.jp/feature/836/
「入浴する智子と母」を撮影するシーンは本当に感動します。先に紹介した「闇に包まれた苦難の瞬間にも、光として浮かび上がる人間の命の輝きと美しい絆」はこのシーンを表現したに違いないと思います。(筆者は、シネマクレールで観たのです)
西大寺公民館では、昨年「映画『MINAMATA』が伝えること」という講座を実施しましたが、やはり映画自体を多くの人に見ていただくことが大切だと考え、運営委員会から上映費用(55,000円)を出してもらって開催にこぎつけたものです。
このため、参加協力費としてお一人500円をいただくこととしておりますが、趣旨をお汲み取りいただき、ご参加ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。           (館長 内田光俊)
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