“一点集中”と”トンボ”

投稿日:2025年12月17日

一点集中”とは…一つの出来事に集中し過ぎ、周りが見えなくなるバランス欠如状態…

先般…神戸空港で離着陸訓練飛行中の飛行機が胴体着陸という事故が起きた…滑走路に接近する飛行機…横風に煽られ滑走路から外れ…その修正に無我夢中…脚が出ていない警報音も聞こえない程の一点集中…必死にセンターラインを跨いだ時…飛行機は接地した…脚は出ていない…胴体着陸だった…私も若い飛行学生時代に同じ苦い経験をした…その時は教官が修正して事なきを得た…しかし課目不合格(ピンクカード)をもらった…サッカーのレッドカード…一発退場……このカード二枚もらえばパイロット罷免(クビ)…まさに命とりだった…

“過度の一点集中”はパイロットにとって大きな不適格要因…私はその傾向を持ち合わせていた…後日、教官は「トンボに学べ」と私に小冊子をくれた…トンボの眼…数万個の六角形…高い動体視力…広範囲な視野…複眼の上は遠くを…複眼の下は近くを…遠くを見ながらも近くも…あれをしながらもこれを…意識の集中&注意の分散…これが複眼思考だと書かれていた…眼から鱗ならぬ”眼からトンボ”だった…

お陰でパイロットとしてなんとか任務を果たし…無事定年を迎えた…あの時のあの教官のお陰でした…あの教官も若い時…”一点集中”で苦労していたとは後日談で耳に…今でも”一点集中”の残滓は残っている…黄泉(よみ)の世界では”トンボ”に変身しょう…♪ああ しあわせのトンボよどこへ お前はどこへ飛んでいくああ しあわせのトンボがほら 舌を出して 笑ってら♪ ー 長渕 剛 ー 😀&😭

記 北公民館講座ジェントルマン生きがい喫茶常連客 福森 芳郎

カテゴリー:おん野の滴

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