“本島(ほんじま)一人旅”
投稿日:2025年11月12日
瀬戸大橋の中間点から見下ろせる小さい島…それが本島…児島港から高速艇で半時間…二つの想い出深い小島…この秋、チャリと共に久々に訪れた
中学生の頃…本島での臨海学校…悪餓鬼どもの海水浴…鍛練と遊びのゴッチャ混ぜ…先生の漕ぐ貸し伝馬船から僕は海へ飛び降りた…着いた足は”虎魚(おこぜ)の針”の真上だった…激しい痛み…痺れ…吐き気と目眩(めまい)…片足が腫れ上がった… 自転車を漕ぐ先生の背中にへばり着いたまま島の診療所についた…”コトー先生”らしき医者が針を抜いた…下した処置は記憶にない…痛みで夕食なしを忘れていた…皆の顔がボケてみえた…
先週の木曜日の快晴下…本島一周チャリ2時間旅に再チャレンジ…25年前はあの”診療所”をパスしていた……”忌まわしい”…あの事故以来67年たった今…”懐かしい”へ…
診療所のドアーを開ける…看護師さんが現れる…僕がいきさつを話していると女医さんが顔を出した…「67年前の…あの時の御礼をしに来ました」の僕の言葉…縁も所縁(ゆかり)もない三人の破顔が玄関を少し明るくさせた…
もう一つの想い入れ… 映画「機関車先生」…本島で撮影された…伊集院静(作)…坂口憲二主演…剣道の”突き一本”で声を失くした若き小学校教師…代用教師として母の生まれた本島の小学校に赴任…「口をきかん先生? じゃー 機関車先生や!」と騒ぐ子ども達…スポーツ事故で口がきけない先生…本島小学校の七人の生徒たち…心の交流と勇気・成長を描いた名画だ…
息子夫婦一家の帰省時…このDVDを流した…最後まで見ていたのは…5歳の孫息子だけだった…その彼が小学校の先生になった…今年からは”支援学級”の担任になった… 撮影現場に残る古びた校舎の前にたたずみ…思わず最敬礼をした…
やはり本島…縁も所縁(ゆかり)も活かす島…”本”当に小さな幸せを感じさせてくれる”島”だった…
また来春訪ねてみたい😀&🚴♂️
記 北公民館講座ジェントルマン生きがい喫茶常連客 福森 芳郎
カテゴリー:おん野の滴
御野学区連合町内会