“お話相手ボランティア”
投稿日:2025年9月17日
コロナ禍の前の4年間…庭瀬のさる高齢者介護施設(サ高住)で”お話相手ボランティア”をさせて頂きました…
主として男性利用者さんが対象でした…女性の方々はそれぞれお喋りを楽しんでいました…が!男の方は無口の人も多く…それぞれが孤立…唯我独尊(?)とまではいかないが…孤独風を吹かせた方が散見されたからでした… その中の一人が”Fさん”で…”足守のメロン作り名人”との噂を聞いていました…私の父と同じ小柄な物静かな人でした…少しもの忘れの気はあったもののメロン作りの苦労話などしてくれました…歳を聞くとなんと…中2の交通事故で死んだ私の兄と同じ歳でした…とても親しみがわきました… ・戦時中の小学校…授業もなく…近所のお百姓さんちに手伝いに行かされた苦労話…・岡山空襲の時…近くの小山から餓鬼大将と一緒に見物…親父にどやされた苦い思い出…・”メロン作り岡山一になり表彰されたたっぷりな自慢話…
・青年団長時代…澁川海水浴場で仲間が怪我…玉野市民病院で一晩泊まりがけで面倒みた回顧談…
・足守が江戸時代には天領であった時代の古い時代話…・数年前亡くなっている奥さんに電話するという、公衆電話の前で私を手こずらしてくれた泣けない話…毎週出会うたびに…おなじ様な話を一生懸命話してくれました…
今で言う”認知症”の初期だったのかもしれませんが…Fさんの想い出話をメモ…彼のの”語り言葉”で…小さなエッセイにまとめ…それを時に來所される息子さんに手渡しました…次の來所日…息子さんからお礼を言われました…
「親父が若い時分にそんなことがあった事や考えていたことなどを教えてくれてありがとうございました…息子としてまったく知りませんでした…これからも大事にします…」それ以来…家族で來所する回数が増え…Fさんも、私も嬉しかったことを覚えています…Fさんも若い時分は照れ臭くて、なかなか息子さんらに話せない話も…今なら誰かに聴いて欲しい、伝えたい…そんな気持ちの高ぶり…高齢者になった私も実感としてよくわかります…
機会があれば…高齢者との”お話相手ボランティア”…もう一度、やらせて頂きたい心境です…私のラストミッションとして…私も来週には81歳になります… 誰かが私の昔話を聴いてくれることを期待しながら😀
記 北公民館講座ジェントルマン生きがい喫茶常連客 福森 芳郎
カテゴリー:おん野の滴
御野学区連合町内会