後悔 先に立てる…
投稿日:2024年8月25日
“後悔先に立たず”とは、事がすんでからいかに悔やんでも仕方がないの意味です
「後悔 先に立てる」とは私の造語で、過去に後悔したことを将来2度としないために役立てることの意味にとって下さい!
私は父に対して大きな後悔を残していました…
それは私の知らない父、すなわち父の子ども時代や青春期、成人期などの来歴や想いを語り合うチャンスを失したことでした
私は”その時”を定年後の楽しみとして”先送り”していました…
父は”その時”が来る前に脳梗塞に倒れ、言葉を失いました…残った言葉はなぜか「カラス」「天皇」そして「軍艦」の三言葉だけでした…
言いたいことが言えず伝わらず、しかめっ面をしていた父の顔は今でも目に浮かびます…
父は背が低く、徴兵検査不合格で戦争にもいけず、出征兵士見送りとか白木の遺骨箱の出迎え委員をやらされ、一人前の男として情けない思いをしたという話は子どもの頃になんとなく聞いた覚えはあった…
産後の肥立ちと交通事故で二人の子どもを失った慟哭も…
父のこころの奥底まで手をのばし、血と汗と涙の昔話を聴かせてもらいたかった…心底
何度もあった盆や正月休みなどの機会にそんな話に触れていれば… 後悔しきりでした…
父は発病の二年後に他界しました、息子に遺したい言葉を残せず…
定年後、大学職員と営業職を経て母の介護を妻と二人でやり通した10年間は後悔はなかった
“後悔 先に立てる”為に70代は介護施設等での「お話相手ボランティア」に精を出した…
この秋から” 80の壁”に初アタックです…いろんな想いのエッセイを遺しながら、「高齢者とのお話相手ボランティア」に最後の精を出してみますかな…
“チャレンジが 新たな運や縁を結ぶ…”の言葉に励まされ…
記 北公民館ジェントルマン喫茶常連客 福森芳郎
カテゴリー:おん野の滴