西大寺の会陽(えよう)

投稿日:2024年2月18日

昨夜、岡山の西大寺会陽がコロナ禍以来4年ぶりに開催された

私も四十代半ば、岡山地連募集課長時代に一度だけ参加した

西大寺に住む友人の紹介で、西大寺募集事務所長と二人でチャレンジした

友人宅で生まれて初めて裸の締め込み姿になり、2月の寒風を突いて西大寺観音院に向かった
夜八時頃、仁王門から境内へ、
垢離取り場で冷水をかぶり邪気祓い、湯煙が昇る境内へ突入する

境内では既に数千人の裸衆がもみ合っている!両手を挙げ、汗が湯気になりながら、ワッショイワッショイと声掛けながらウエーブが唸っている、

ウエーブが襲ってくると端っこの男衆は45度に傾きながら「圧死ー」の恐怖、皆で腕組して堪らえる、やがてウエーブは反対方向に揺れ戻し…これを二時間近く繰り返す…気付けに飲んだ銘酒雄町(おまち)も雨散霧散…ラクビー僅差負け試合のノーサイド寸前の疲労度…

夜十時!間もなく天上から「宝木(しんぎ)」が降ってくる❗️灯が消え境内は真っ暗に、遠くの篝火が汗にはじける

宝木取りのセミプロ集団がなん組か中央を占拠、宝木をバトンパスしながら手から手へ、宝木はメンバーに囲まれながら境内から姿を消す、素人は手が出せない、見事なチームプレーだ、半年前から練習を重ねた成果が今年の”福”を呼ぶ‼️

それを知ってか知らぬか、その他の男衆は汗まみれの揉み愛をまだまだと続けている⁉️

外濠を埋める1万人の観衆は揉み合いを止めることを許さない?

深夜のゴング?で会陽はやっと静かに終わった
友人宅で朝まで飲んだ、銘酒雄町の一升瓶が2本座敷に転がっていた‼️

これが35年前の私の西大寺観音院会陽、お爺さんの回顧談にお付き合いありがとうございました、レモンより汗と湯気の味でご免なさい?

記 北公民館ジェントルマン喫茶常連客 福森芳郎

カテゴリー:おん野の滴

SNS
検索
ページトップ