恩師の三つの言葉

投稿日:2023年10月22日

現役時代にカウンセラーの研修を終え、組織内での活用を始めたが思うようにいかない

そしてついに言われのが、きつい次の一言だった

「あんたは話はよく聞いてくれるけどそれだけじゃな、何にもしてくれんのじゃなー・・!」

私はカウンセラーの活動を一時停止した

そしてコーチングの研修に精を出しだした

その時のコーチングの恩師の言葉が身に染みて忘れられない

「受けた恩は 石に刻め 

与えた情けは 水に流せ

(刻石流水)」

今のご時世では

「受けた恩は 水に流せ

与えた情けは 石に刻め

(流恩刻情)」となるかも?

あれだけしてやったのに!

恩を仇で返す、きさま!憎っくき輩、生涯許さない不倶戴天の敵・・・

人の道が見えなくなった!

恩師のふたつ目の言葉

「辛いこと、悲しいこと、苦しかったことなどは、時間とともに薄れることも多いが、”恨み辛み”は時間とともに増幅する」だった!

まさに「流恩情刻」の世界

先年の新聞記事を思い出す

ある同窓会の出来事だった

中年になって初めて同窓会に出席したA君は酒に酔いながらも昔の友達だったBから目を離さない

宴たけなわの頃、A君は真っ青な顔してB君に近づき、やおら隠し持っていたナイフで彼の腹を刺した

刺れたB君は痛さに顔を歪めながらA君に言った!

「なんで俺を刺すんだ」と

A君はろれつの利かない口で言った

「中一の時、わしをいじめたろうが? その恨みじゃ!」

いやはや! ”恨み辛み”の恐ろしいこと

幸い傷は浅く一命をとりとめたB君の述懐では、中一の時のA君へのいじめはまったく記憶から消え去っていたとのこと・・・

“恨み辛み゛を何十年もかかえ培養、肥大した想いはナイフになった!

皆様も、誰かに恨まれるようなことに覚えがある方は、早めに悪かったと謝った方が良いですね!

相手の想いが”恨み辛み゛に凝固する前に!

「受けた恩は石に刻め

与えた情けは水に流せ」

(順番 間違えないように)

「辛いこと、悲しいこと、

苦しかったことなどは時間とともに薄れることも多いが、恨み辛らみは時間とともに増幅する!」  

しっかり石に刻んで下さい!

三つ目の言葉に入る時に電話で訃報がはいった!

サンデーエッセイ仲間の善き方が先ほど急逝された!

今回のエッセイは喪に服してお休みと考えていましたが、その彼から「サンデーエッセイ待ってる人がいる限りラインしてよ、わしもその一人よ!」とのお達しがあったように感じましたので、いつもの通り届けさせていただきました

三つ目の言葉は、落ち着きましたらラインいたします

       合掌 ?

記 北公民館ジェントルマン喫茶常連客 福森芳郎

カテゴリー:おん野の滴

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