“生類憐れみの令”の再評価!

投稿日:2025年4月25日

犬公方(いぬくぼう)と揶揄(やゆ)された徳川五代将軍綱吉が出した”生類憐れみ令”は天下の悪法と昔々に学校で習った… しかし…この法律は元々、動物の虐待や殺生の禁止が主旨ではなかった…江戸時代の初期は、長らく続いた戦乱が終わった時期…民衆の倫理意識はまだ低く…殺人や強盗、親殺し捨て子・虐待などが横行…無法地帯の殺伐とした世相であった…

これを憂いた綱吉は…この現状を打破して…住みやすい社会を再生しょうとこの”令”を定めた…この条文は「捨て子がいればいたわるように・・」から始まり…動物への危害禁止へと続きます…人々の労りの心を再生させることが本来の狙いだったのです… こうして後の江戸は世界でも有数な安全・安心な都市としてよみがえった…との最近の研究発表があり再評価されてきました!

しかし、今の日本ほど…この”生類憐れみの令”が必要な国はないのかも…ナイフによる街頭無差別殺人…親殺し…子ども虐待…闇バイト…警官なりすまし…バレなきゃ何でもありの…凶事万里を走る…列挙するのが嫌になる程の悪態のオンパレード…まだ穏やかだった頃の”恐いもんベスト4は”地震・雷・火事・親爺”だった…前三者は生残り…最後の方は消滅…”黒に近い赤の他人”に入れ替わった…あの美しい…優しい…温かい…凛とした…世界に誇る日本の善き国民性を取り戻したいものだ!

急がないとあの”感情豊かで聞き上手な生成AI”に脳が乗っ取られる危うさも… 早く、国会で「生類憐れみ法案」を超党派で提出・可決してもらいたいと思うのは私だけでしょうか?

記 北公民館講座ジェントルマン生きがい喫茶常連客 福森 芳郎

カテゴリー:おん野の滴

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