過去と他人は変えられる!
投稿日:2025年3月4日
僕が小一の時の衝撃的な事故(事件?)により…このことを知った…
一つ上のガキ大将のヤッちゃんを先頭に五人の子ども達が列をなして裏山の遊び場に向かっていた…僕は四番目…最後尾は同級の女の子のミヨちゃんだった…
左側に林のある田んぼの土手道を行進中…僕は先頭のヤッちゃんの足元の草かげに蛇の鎌首を見つけた…僕は思わず飛び出しヤッちゃんを突き飛ばした…ヤッちゃんは田植えが終わったばかりの田んぼに頭から墜落…泣き出した…その田んぼはヤッちゃんのお父さんのもので…たまたま、田の草取りをしていたお父さんは飛んできてヤッちゃんを抱き起こしながら「誰だ❗️こんなことする奴は…出てこい‼️」と凄い形相で叫んだ…
僕はノコノコ出て行き…さんざん怒づかれた…痛くて泣き出した…その時…ミヨちゃんがノコノコ出で来て…小さな声で「だって…ヤッちゃんの足元に蛇がいたんだもん…」とささやいた…ヤッちゃんのお父さんは僕を殴る手を止め…じっと僕を見ながら…しばらくして…「ご免な!殴ったりして…」とバツの悪い顔しながら謝ってくれた…
僕もバツが悪く…泣くのを止め…苦笑いしながら列に戻った…そのまま皆でいそいそと秘密基地に向かった…
僕が突き飛ばしたのは”事実”…ヤッちゃんを蛇から護ったことは”真実”…加害者の僕の”過去”は…ミヨちゃんの一言で…一瞬にして有罪から無罪そして感謝に変わった…
それ以来…あの無愛想で、うるさかったヤッちゃんのお父さんは僕らに優しく…時には😃で声掛けしてくれだした…あの事件以来…”過去と他人は変えられない”という諺は…僕のなかでは「過去と他人は変えられる」に変わっていった… 幼き時代のセピア色のインパクトは今でも宝物として僕の♥️に生きている…
記 北公民館講座ジェントルマン生きがい喫茶常連客 福森 芳郎
カテゴリー:おん野の滴