新春高齢者川柳の自作展
投稿日:2025年2月1日
▪「空(から)元気 ” 元”の字取れば 空気かな…」
年寄りは年とった事実を恥と思い隠したがり、まだまだ若いを誇示したいものです…元気は空気みたいな正体不明なもの…つかんでもつかんでもつかめない!
▪杖つかず 転んだ後の先立たず99歳で他界した母、90歳の誕生日に杖をプレゼントした…母のコメントに仰天した…「こげえなモノ…年寄りが使うもんじゃろうが…」三年後、転んで大腿骨骨折…それから杖を使いだした…”後悔先に立たず…転ばぬ先の教え”は活かされなかった
▪高齢者 目歯耳弱り 残る口目に来て歯に来てアレに来て…高齢者 来て来て三役 揃い踏み、四役目の耳は地獄耳…閻魔(エンマ)様でも見放した…最後は補聴器と独り言…最後は口の出番…「噛む」「飲む」「話す」の新三役「人の話を噛み締める」「嫌な話も腹で飲み込む」「話せばわかる聞き耳を持つ」
▪歯が抜けて 話にならずもう毛なし儲け話にご用心!”金”はカネと読まず「キン」と読もう!「星」に「メダル」に「玉」にも…「なり金」で一発逆転、将棋倒し…
▪ストレッチ 肉と骨とが 筋違い80歳になりジムで筋トレ、ストレッチ、登り坂ウオーキング再開…肉と骨がバラバラと音をたて崩壊…残る”筋”も行方知らず…頑張りも程ほどに!
・高齢者 足腰が立たず 口が立ち私の母親は99歳で昇天するまでよく喋っていました…愛用の椅子に不動の姿勢…昔の就実女子高バレーボールキャプテンを誇りに…若い時分はアタッカー…年寄りになり名セッター…
▪四苦(36)八苦(72) 合わせて108 除夜の鐘 すべて流して 新年を! (短歌の部)
まだ先、今年の大晦日こそ柳家小三治さんの落語「芝浜」で…道成寺さんの除夜の鐘と”おおつもごり”の初夢を…
記 北公民館講座ジェントルマン生きがい喫茶常連客 福森 芳郎
カテゴリー:おん野の滴