「お節介」と”お接待”
投稿日:2024年3月4日
野には福寿草が咲き、水辺にはアカガエルが卵を産みはじめるとお四国遍路さんが一番札所霊巌寺に集いだす、私の二度の徳島勤務で味わった風物詩でもあった
「お前、遍路行ったか?一度ぐらい行かんとばちがあたるで」
「いらんお節介するな!頼みもしねえのによ…」
草鞋(わらじ)白装束、杖で歩くつもりで、”お節介”と「お接待」について考えてみます
ルート88! 四国88か所!
苦労して歩き遍路をやり通した多くの人は結願後、いらんお節介をやめて”いいお接待”をするようになるとか…
お節介 と お接待!
「か」 と 「た」 の違い?
接待というと、三味線が流れる赤坂料亭、裏金、闇取引き…
ギブ&テイクの汚れた黄金色の鈍い光がさします…
しかし「お」が付くとは真逆!
“霊場八十八ケ所めぐり人”への、何の見返りも期待しない、お遍路さんへの手作りの、真心からの親切が「お接待」です
歩き遍路経験者の善き友からいい話を聞かせて頂きました
ある遍路宿のご主人と相性が合い夜遅くまで話し込み、明朝出発時に昼弁当をお接待され、その中にはお手紙は入っており、無事の結願を祈る心あたたまるもので、今でも大事にしていますとのことでした
またある公民館で子ども達のお接待を受け、カレーライスや冷やしうどんの中に四国の優しい風土と文化を感じ、心身の疲れが取れたとの話もありました
お接待は、遍路旅をするその人の中に住む弘法大師さんに対してのお接待と聞いたことがあります、
お節介とお接待の最大の違い?
後味の爽やかさと幸福感が全く
違う‼️
お節介の主役は、お節介する側
お接待の主役は、お接待を気持ちよく受けて頂いたお遍路さん
ルート88はシカゴからカルホルニアまで3775km、ゆっくり車旅で1週間程度
ルート88は四国一周1450km、歩き続けて45日程度
八十八ケ所=88=ピアノの鍵盤数
そのこころは?
どちらも明日の夢を奏でます‼️
お後がよろしいようで?♂️
このエッセイもある種の”お接待”として受け取ってください、けっして”お節介”にはしませんので…?♂️
記 北公民館ジェントルマン喫茶常連客 福森芳郎
カテゴリー:おん野の滴