西日本豪雨からもう五年!
投稿日:2023年7月6日
2018・7・6、西日本豪雨は岡山県真備地域を直撃、
河川氾濫、住居水没、避難民一万人におよぶ大災害を被った
その翌々日、私は自転車で真備に向かっていた
シルバーサッカー仲間の親友が真備町に住んでおり連絡が取れない!
晴れ上がったその日の朝、災害バックとおにぎりと水を持って真備に向かった
車の大渋滞のニュースを見て自転車を選んだか約三時間近くかかる
初めて訪れる真備の街は大混乱、泥沼の中を被災者が
疲れきった半泣きの顔して片付けをしている
生き残ったコンビニ店員に道を聞きながらやっとたどり着いた友人宅
泥だらけの家はなんとか流されず残っていたが、誰の返答もない、最悪が脳裏を横ぎった
少し離れたお宅を訪ねた、
昨夜から県北の親族宅へ
一時避難しているとのこと
ホッと一安心した
道路は家具と畳で充満、あちこちで交通渋滞、高齢者の私がでる幕はなく、朗報ひとつ土産に帰ることにした
昼過ぎなのに食欲がない、
せっかく妻が作ったおにぎりも手がすすまない
こぐペダルも重く当たる風もよたっている
帰路半ばまで頑張ったが、
力尽き高速道路の桁陰にた折れ込んだ
初めて知った!
これは熱中症かもしれないと!
通行人は誰もいない!
ヤバイ!
上半身裸になり、水筒の水を頭からかぶり、残りを飲み干し、水辺のやや風のある木陰にしゃがみこんだ
30分程して軽四が通りがかり止まった
「大丈夫ですか!」と降りてきた
その頃は少し気分が良くなっていたので「ありがとう、水があったら下さい」と言ったら「飲みさしで良かったらこれどうぞ」と半分以上残っているポカリを手渡してくれた
「乗っていきますか?」の誘いを「だいぶ落ち着いたのでもう少し休んでから帰ります」と言いながら一気にポカリを飲み干した
軽四は心配性そうにゆっくり小さくなった
吉備津彦神社境内でなめたアイスも旨かった
倍かかった帰路の時間、帰宅時は夕陽が沈んでいた
何にもしていない災害ボランティア!
助けるつもりが助けられたボランティア!
人情の暖かさと体力のなさ、ポカリとアイスの旨さを改めて知った五年前の初夏のできごとだった
記 北公民館ジェントルマン喫茶常連客 福森芳郎
カテゴリー:おん野の滴